“金銭授受疑惑”で揺れる福岡県議会 自民会長が政治資金パーティー開催 震度7熊本地震発生も予定通り【福岡発】
福岡県議会の正副議長のポストを巡る金銭授受疑惑で、高市総理や自民党福岡県議団の内部からも事実確認や真相究明を求める厳しい声が高まる中、自民党福岡県議団の松尾統章会長が、7月28日、政治資金パーティーを開催した。なぜ、今なのか…?
総理も注視!「県連で事実確認を」
2026年7月27日、国会閉会後の記者会見で高市総理が、福岡県議会の正副議長のポストを巡る金銭授受疑惑について、初めて言及した。
この記事の画像(9枚)「まずは、自民党福岡県連においてしっかり事実確認されるということが重要。県連の対応を踏まえ、党本部として対応すべきことがあれば、必要な対応を検討していただきたい」。
国政のトップまでもが懸念を示した福岡県議会の政治とカネの問題。この日は、これまで証言していた元議長の吉松県議に加え、同じ時期に副議長を務めた自民党の江藤秀之県議が初めて記者会見に臨み、「副議長就任の際、慣例として500万円を手渡した」と証言した。
「確実に本人に茶色い封筒に入れて500万円お渡ししております。中尾、当時の幹事長の方にお渡ししました」。
名指しされた中尾正幸元県議は、この3日前の7月24日、記者会見を開き議員辞職を発表。しかし、現金授受の疑惑については改めて否定した。
「金銭の授受は絶対にありません!吉松さんに対しては名誉毀損で、刑事・民事、弁護士の先生と相談して告訴致します」。
自民内部からも強まる批判
疑惑を巡る一連の動きを受け、自民党福岡県議団の当選1回の1期生と2回の2期生がそれぞれ幹部との面会を行い、2期生が意見書を提出。「解団的出直しの覚悟で抜本的改革を進める必要がある」と強い言葉で主張した。
その上で、日弁連のガイドラインに基づいた第三者委員会の設置の検討を求めた。全40人の自民党県議団の内、約半数の19人が、第三者委員会の設置などを求めるという異例の事態に陥っている。
しかし、松尾統章県議団会長は、依然として第三者委員会の設置に慎重な構えを崩していない。
自民党福岡県議団 松尾統章会長蔵内議長をトップに“一枚岩”と言われてきた自民党の福岡県議団が、今、大きく揺れている。
熊本地震発生も政治資金パーティー
自民党福岡県議団への批判が内部からも高まり、世論の疑惑も深まる中、7月28日、北九州市のJR小倉駅前にあるリーガロイヤルホテルで、松尾統章自民党県議団会長が政治資金パーティーを開催した。
政治資金パーティーが開かれたホテル(北九州市)パーティー券には『ビアパーティ』と書かれ、会費は食事付きで1万5千円と記されている。この日は、パーティーが始まる1時間ほど前、熊本で震度7の地震が発生し、福岡県内でも大きな揺れが観測されたが、政治資金パーティーが中止になることはなかった。
松尾会長の政治資金パーティーは、毎年、夏場に開かれていて数百人が参加しているというが、今回は、自民党県議団に批判が集まる中での開催に加え、隣県での大地震発生直後という緊急事態でもあり、「県議団の会長として中止にすべきだった」「お笑い芸人が余興として出演する必要があったのか」などといった声が県連内部からも多く上がっていたという。
松尾会長は、このタイミングでなぜ、政治資金パーティー開催に踏み切ったのか?熊本県内で地震関連による死傷者の数が増え、猛暑の中、復旧作業が続けられている今、この判断が更なる火種となり、自民党福岡県議団全体への逆風が強まる恐れもありそうだ。
(テレビ西日本)