『ポケモン GO』再ブーム到来!地方自治体が注目で協力的 単発イベント経済効果は74億円…成功した訳【ナイアンティック担当者、長崎市長インタビュー】

 スマートフォン向けゲーム『ポケモン GO』のリアルイベント『Pokemon GO ワイルドエリア:長崎』が、本日11月7日~9日まで長崎県長崎市で開催される。2016年のサービス開始から9年が経過し、数々の企画が実施されてきたが、なかでもリアルイベントは好評で、昨年に宮城県仙台市で開催されたイベントでは経済効果は約74億円をもたらしたこともあり、地方自治体からはコラボ企画の問い合わせが相次いでいるという。空前のブームから勢いは落ちたが、コロナ禍以降にアクティブユーザー人数(プレイヤー数)が回復し、右肩上がりな『ポケモン GO』の人気が続く理由や魅力について、「再ブーム到来」と話すナイアンティックのライブイベント APAC マーケティングマネージャー・三宅那月さん、今回のイベント開催地である長崎市の鈴木史朗市長に聞いた。 【写真】結婚したカップルも!『ポケモン GO』リアルイベントの様子  『ポケモン GO』はスマートフォン向けの位置情報ゲームアプリ。位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台としてプレイでき、ポケモンを捕まえたり、バトルさせたりすることができる。日本では2016年7月22日にリリースされ、サービス開始時は新聞・テレビ・WEBなどさまざまなメディアで取り上げられ、2016年の『新語・流行語大賞』にノミネート。現在は世界150以上の国と地域で展開しており、10億ダウンロードを突破するなど世界中で愛され続けている。  サービス開始から9年経過し、社会現象となった当時と比較するとプレイヤー数は減ったが、ナイアンティックの三宅さんに聞くと「2016年のローンチ当時と比較すると、ポケモンを捕まえる楽しみに加えて、ポケモンとAR写真撮影ができる「GOスナップショット」、「Pokemon GO Fest 」や「Pokemon GO ワイルドエリア」といったリアルイベントなど、楽しみ方は多様化しており、実は今もたくさんのトレーナーが日々『ポケモン GO』をプレイしています」と話す。確かに最近、筆者も街中でスマホの画面と睨めっこする人だかりを見かけ、なんだろう?と気になり様子を見ると老若男女問わず『ポケモン GO』をプレイしていたことがあった。  9年前にリリースされたゲームが今、勢いが回復傾向にあるのは驚きだが、なぜだろうか? 意外にも世界的に流行した新型コロナウイルスが転機となり、新たなユーザーを獲得し、勢いが戻ってきたという。  「“外に出て世界を探索し人と交流する”ことがコンセプトのゲームなのでコロナ禍の最初は大きな影響を受けましたが、離れていてもゲームと人との交流を楽しめるように、さまざまな施策を用意しました。例えば、ジムのそばに出向かなくても「レイドバトル」に参加できる「リモートレイドパス」の導入や、フレンドからのレイドバトルへの招待機能など、密接を避けて遊べるようにしました。これらの対策の効果かコロナ禍でもユーザー離れが少なく、多くの皆様にあそんでいただくことができました」。  新型コロナが落ち着き世界中で外出禁止令が解除されると、『ポケモン GO』に勢いが戻り、積極的にリアルイベントなどを開催。2024年に仙台、マドリード、アメリカの3都市で開催した「Pokemom GO Fest 2024」では合計120万人以上のトレーナーの方々が現地で参加し、経済効果は驚きの約288億円(2億ドル)。仙台単体でも約74億円の経済効果をもたらし、参加者のうちの91%が仙台市以外の人で、市内の繁華街や地元の商店街などもかつてない賑わいを見せた。(Nianticが委託したStatista社の調査レポート)  また、2024年11月に初の九州開催イベントとなった『Pokemon GO ワイルドエリア:福岡』も、世界各国から計3.6万人のトレーナ-が集まり、経済効果は42億720万円に。アンケート調査によると、遠方からの参加者のうち31%が12ヶ月以内に福岡市を再び訪れたいと考えており、その理由は「食」が最も多く次いで「観光」で、『ポケモン GO』が、トレーナーと地域社会に大きく貢献した結果になった。

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