「どちらにも賛同できない」“分断”で行き場失う票も…迫る中間選挙“MAGA”の本音は(テレビ朝日系(ANN))
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フォートワース郊外で行われていた、牛の競り。威勢のいい声が飛び交う中で、険しい表情をしている男性がいます。生まれ育ったテキサス州で牧場を営んでいる、ヘイデン・スカボローさん(28)。元ロデオの選手でもあり、過去の選挙ではトランプ氏に投票してきましたが、今回は違うといいます。牧場主 ヘイデン・スカボローさん「政権を信じられなくなった。彼らはただアメリカをアメリカのままにしておくことができないんです」これほどまで批判する理由。それは、今年8月にトランプ大統領が突然打ち出した政策にあります。イラン攻撃による燃料高騰などで牛肉価格が上昇。その対策として、外国産牛肉の関税を引き下げたのです。アメリカ トランプ大統領「牛肉価格を少し下げたい。それが国民と有権者の望みであり、私の望みでもある。牧場主たちは素晴らしい仲間だ。私は牧場主が大好きだ。彼らも多少の対策が必要なのは認めている。だから下げる」しかし、安い外国産の牛肉が入ってきたことで、割高なアメリカ産は売れなくなるとの懸念から、生産者の牧場主は猛反発しました。牧場主 ヘイデン・スカボローさん「個人の意見ではなく、単純な事実です。これはアメリカ・ファーストではない。牛肉を輸入すると発表した時、価格は急落し、廃業した人もいます」4人の子どもに恵まれましたが、牧場を継がせる気はないといいます。牧場主 ヘイデン・スカボローさん「牧場主になってほしいとは思わない。過酷すぎます。本当に厳しい。もっと良い職があります」(Q.前回はトランプ氏に投票しました。“アメリカを再び偉大に”政策を掲げていた。アメリカの現状をどう感じますか?“再び偉大に”なっていますか?)「いいえ、なっていません。偉大さからはかけ離れています。大統領には4年の時間があるが、彼は一時的な対策しかやらない。再選するためだけの対策です。誰も長い目で考えない。4年先のことしか頭にないんです」MAGA派の中に芽生えた、トランプ大統領への不信感。スカボローさんは投票をどうするか、今も迷っています。牧場主 ヘイデン・スカボローさん
「民主党の考えにも賛同できない。トランプの実績にも満足していない。本当に難しい決断です。自分でも分からないんですよ。どちらにも賛同できないのだから」
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(Q.トランプ大統領の熱心な支持者が多いテキサス州でも、支持が揺らいでいるのでしょうか)所村武蔵アナウンサー「今回取材したあるカウボーイは、トランプ大統領について『我々の文化を守ってくれる人物だ』と表現していました。国境を抱えるテキサスの人々からしてみれば、不法移民対策をアピールするトランプ大統領は、この地域の伝統や価値観だけでなく、暮らしを守ってくれる存在だったのかもしれません。ただ、止まらぬ物価の高騰は、足元の暮らしさえも揺るがしかねない状況で、ある有権者は『トランプ大統領の耳障りの良い言葉を信じてしまった』と本音を漏らしていました。今回、20人近くに話を聞きましたが『完璧な大統領なんて、これまでもいなかった』とトランプ大統領を擁護する人もいれば、撮影が終わった後『一応、支持はしているが、カメラの前で言う勇気がなかった』と打ち明ける人もいて、評価は様々でした」(Q.テキサスの選挙情勢はどう分析されていますか)所村武蔵アナウンサー
「最新の世論調査では、共和党が有利とされてきたテキサス州でも、共和党と民主党の候補が激しく競り合っている状況です。ハーレーライダーの男性は『右も左も主張が極端になっていて、これ以上、分断が広がらないか懸念している』と話していました。広がってしまった分断の溝に取り残され、選択肢を見い出せなくなった人は決して少なくありません。別の共和党員を取材した現場では『今の共和党でも民主党でもない、第3の候補がいれば、そこに投票したい』と嘆いていました。特にここテキサス州は、トランプ大統領を熱心に支持してきた人が多かっただけに、牧場経営者の男性のように失望し、行き場を失った声が非常に多いのではないかと感じました」