NTTドコモ、 CARTAHDにTOB 親会社の電通Gと提携

 6月16日、NTT傘下のNTTドコモは、電通グループ傘下のCARTA HOLDINGSに株式公開買い付け(TOB)などを実施して非公開化を目指すとともに、電通グループと業務資本提携すると発表した。2017年6月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 16日 ロイター] - NTT(9432.T), opens new tab傘下のNTTドコモは16日、電通グループ傘下のCARTA HOLDINGS(3688.T), opens new tabに株式公開買い付け(TOB)などを実施して非公開化を目指すとともに、電通グループと業務資本提携すると発表した。

TOBは1株2100円で、8月下旬をめどに実施。新株予約権も買い付ける。買い付け予定数の下限は普通株が342万5400株(所有割合13.54%)。買い付け代金は最大で約249億3200万円。

TOB実施後、少数株主から株主併合で株式を買い上げるスクイーズアウト(強制買い取り)や、NTTドコモと電通の合弁会社を介した株式交換など一連の手続きを経て、電通グループの議決権割合を「3分の1超49%以下」、NTTドコモを「51%以上3分の2未満」とすることに合意しているとした。

電通グループは昨年末時点でCARTAHDの約53%を保有していた。

CARTAHDは、デジタルマーケティング事業とインターネット関連サービス事業を展開。同日開催の取締役会で、本TOBに賛同し株主に応募を推奨することを決議した。株価は16日終値が1531円だった。

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