米利下げは年内2回の公算、1回目は9月-ミネアポリス連銀総裁
Catarina Saraiva
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、年内に2回の利下げがある公算が大きいとの見解を示し、1回目は9月になるかもしれないと述べた。ただ、関税がインフレに与える影響は遅れて表れる可能性があり、政策当局は柔軟な姿勢を保つべきだと警告した。
「関税が経済に及ぼす真の影響についてさらなる証拠を集めている間は、関税の影響が遅れて表れる場合に備えて金融緩和を約束することはせず、現時点で見られる実際のインフレと実体経済データにより重きを置くべきだ」と、カシュカリ氏は27日、同連銀のウェブサイトに掲載されたリポートで主張した。
カシュカリ氏は、今年の利下げ見通しについて昨年12月以来変更していないと明らかにした。昨年は物価圧力の緩和と労働市場で軟化の兆しが見られたことにより、連邦公開市場委員会(FOMC)は9月からの4カ月で合計1ポイントの利下げを実施していた。同氏は当時2回の利下げを見込んだ理由について、2025年にインフレ低下が続くか確信できなかったからだと説明した。
関税を巡る不透明性が高まり、インフレにほとんど進展が見られなかった3月も、カシュカリ氏は見通しを維持した。現時点で関税が物価に影響していることを示す証拠はあまりないが、同氏はそれが年後半に実体化する可能性を依然懸念している。
原題:Fed’s Kashkari Sees Two Rate Cuts This Year Amid Tariff Unknowns(抜粋)
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