SF連銀総裁、9月FOMCでの0.5%利下げに否定的=WSJ

 8月14日、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁(写真)は、米連邦準備理事会(FRB)が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを行う必要はないとの見解を示したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。写真は2023年8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2025年 ロイター/Ann Saphir)

[14日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを行う必要はないとの見解を示した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が14日に報じた。

デイリー総裁は同紙のインタビューで「50(bpの利下げ)は私には緊急対応のように聞こえる。労働市場の強さについて、私が感じていない緊急性のシグナルを発することを心配している」と述べた。その上で、「私はそうはみていない。追いつく必要性は感じていない」と語った。

インタビューは13日に行われた。

同紙によると、デイリー総裁は先月の金利据え置き決定を支持したが、その後は、インフレ圧力が懸念されていたほど強くなく、雇用市場の状況が軟化していることから、9月の利下げを支持する意向を示唆している。

総裁は同紙に対し「政策は、経済が向かう方向に対しておそらく過度に引き締め的だ。このため、再調整が必要だと私には思える」と述べた。

総裁は「今後1年程度かけて」段階的に、より中立的な政策へと移行することを支持しているという。

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