「学歴は無価値に」 米トップエンジニアが明かす、AI時代に“大化けする人材”の共通点
同コミュニティで実施したエンジニア採用では、通常の面接ではなく、数週間にわたる実際の仕事のトライアルを実施した。候補者は実際のプロジェクトに参加し、ClaudeなどのAIツールを使いながら開発を進める。 その結果、驚くべき事実が明らかになった。経験年数、名門大学や大手IT企業出身といった従来の「華やかな履歴書」と、AI時代の生産性の間には、ほとんど相関がなかったというのだ。 20年の経験を持つベテランでも、AIツールを使いこなせないケースがある。その一方、経験が浅くてもAIを駆使して圧倒的な成果を出す人材が現れた。では、何が差を生んだのか。
アガーワル氏によれば、それは「builder’s disposition」(ビルダーの気質)だった。同氏はこれを「constitutionally unable to stop tinkering」(本質的に、いじくり回すのをやめられない人)と表現している。 つまり履歴書ではなく「作らずにはいられない性格」こそが、AI時代の能力を最もよく予測したという。この気質は、いくつかの分かりやすい形で表れる。例えば、仕事とは別に作っているサイドプロジェクト、新しいツールをすぐ試してみる習慣、凝った個人サイトや実験的なコードなど、「ものづくりが好き」という痕跡だ。 AIの登場により、専門知識や経験の価値は大きく変化している。AIは膨大な知識やコードを瞬時に生成できるため、従来のスキル差は急速に縮小しつつある。その代わりに重要になっているのが、新しいツールをすぐに自分の武器にできる好奇心と実験精神だ。実際、AIを日常的に使う開発者は、従来では不可能だった量のコードを短時間で書けるようになり、生産性が何倍にも跳ね上がるケースが確認されている。