功労者である大島秀夫監督の花道を飾るための一戦。トリコロールは一丸となって勝利を目指す [百年構想リーグプレーオフ2戦 清水戦プレビュー]

奇跡の残留を果たせた要因

「明日のモチベーションは秀夫さんしかない。勝って最高の形で送り出すことが、僕らにできる最大で最後の仕事。それをモチベーションにやりたい」

天野純の言葉がチーム、スタッフの総意だろう。

百年構想リーグ終了と同時に任を解かれる大島秀夫監督にとって、明日の清水エスパルス戦はマリノスの一員としてチームに関わる最後の日になる。

昨年6月に監督職を託され、現実的なスタイルに転換し、降格圏に沈むチームがJ1残留を果たした。「奇跡的な残留に導いてくれて、リスペクトしかない。あの状況で引き受けるのは本当の漢だなと思ったし、敬意しかない」と天野は感謝を言葉にしていた。

本来ならば、この百年構想リーグ、そして8月から始まる2026/27シーズンも合わせて指揮を執るはずだった。しかしフロントの判断と決断によって志半ばでクラブを去ることに。「結果を出せなくてこうなってしまったのは、仲間たちに申し訳なく思っています。あと選手にも申し訳ないし、1年間くらい一緒にやってくれてありがとうという気持ち」と落ち着いて話していた。

『解任』という単語はどうしてもネガティブなイメージが先行してしまうが、間違いなく功労者である。これまで一度も降格していないチームが降格の危機に瀕していた。絶体絶命と言ってもいい状況だった。その窮地を救ったのだから、優勝へ導いた監督や選手、スタッフも功労者だが、大島秀夫にも十分にその資格があるだろう。

あらためて残留の要因を問われると、真剣な眼差しで言った。

「目標がはっきりしていたことと、選手もスタッフもフロントも会社もファン・サポーターも、全員が協力して必死に戦った。だから成し遂げられた。本当にそれ以外には何もなくて、それがサッカークラブとして大事なことだと思います」

 明日も、トリコロールに関わる全員が一丸となって、ともに勝利を目指そう。

「もっともっとこのクラブを愛せるような」(宮市亮)

戦前の予想通りハーフシーズンは時間の経過が早く、あっという間に終わってしまう。この清水戦が終わるとチームの活動は休止となり、これまでのシーズンオフよりは短いとはいえオフ期間に入る。新チームの始動はおそらく7月上旬で、8月に開幕する2026-27シーズンへ準備を進める。

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