米国株式市場=S&P・ナスダック小幅続落、メタが高い 金融株に売り

米ニューヨーク・マンハッタンで2019年1月撮影。REUTERS/Carlo Allegri

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な取引の中、S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが小幅続落。通信サービス株が上昇したものの、ハイテク株や金融株の下げに相殺された。金融株の下落はダウ工業株30種(.DJI), opens new tabへの重しともなった。
メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabが1.1%高となったことを受け、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabはS&P500の主要11業種で上昇率上位となった。メタは29日、中国の人工知能(AI)スタートアップであるManus(マヌス)を買収すると発表した。

ネーションワイドのチーフ市場ストラテジスト、マーク・ハケット氏は、ハイテク株の下落について「感情的な売りではなく、健全な資産配分の再調整に過ぎない」と指摘。「来年はハイテク分野と、その他全ての分野の成長率の差が縮小していくだろう。バリュエーションの差も非常に大きいため、ポジション調整は完全に正当化される」と述べた。

月間ではS&Pとダウが8カ月連続で上昇し、2017年以来最長となる見通し。

ストック・トレーダーズ・アルマナックによると、一部の投資家は、年末最後の5営業日と1月最初の2営業日を合わせた「サンタクロース・ラリー」に注目している。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.06対1の比率で上回った。ナスダックでも値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.64対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は126億3000万株。直近20営業日の平均は160億3000万株。

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