クリーブランド連銀総裁、米国のインフレ見通しをなお懸念している

Craig Stirling

  • インフレ率は今後1-2年は目標を上回って推移する可能性
  • 引き続き景気抑制的な金融政策スタンス維持すべきだと考える

米クリーブランド連銀のハマック総裁は、利下げに慎重な姿勢を取ったうえで、インフレ率が2028年まで目標を上回る可能性に懸念を表明した。

  訪問先のフランクフルトでCNBCのインタビューに応じたハマック氏は、米金融政策当局が2%のインフレ目標を4年半以上達成できておらず、今後もしばらくは難しいとの見方を示した。

  同氏は「総合およびコアのインフレ率に対する圧力が引き続き見られる。なかでもサービス分野を懸念している」と指摘。「今後1-2年は目標を上回る状態が続き、2%に戻るのは2027年末から2028年初めになるとの予測だ」と述べた。

  多くの米金融政策当局者が関税による物価への影響は限定的と認める一方で、ハマック氏は慎重姿勢を崩さず、影響を一時的とする見方に同意しない姿勢を示した。

  同氏は「インフレの観点から依然として現状を懸念している」と語り、「引き続き景気抑制的な金融政策スタンス維持すべきだと考える」と述べた。

原題:Fed’s Hammack Is Still Worried About Outlook for US Inflation

(抜粋)

— 取材協力 Jonnelle Marte

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