2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する(ニューズウィーク日本版)
グリーンは、トランプが「世界中を飛び回って、外国の戦争を終わらせ」ようとしたり、「かつて米政府に指名手配されていた元アルカイダ指導者(現シリア大統領のことだ)」をホワイトハウスに招いたりするのは「アメリカ・ファースト」を裏切る行為だと主張した。 これにキレたトランプがグリーンを批判すると、熱狂的なトランプ支持者がグリーンや彼女の家族の殺害を予告。これでグリーンは目が覚めたらしい。 インディアナ州での「造反」も、専門家の注目を集めている。 2026年秋の中間選挙に向けて、民主・共和両党は全米各地で自党に有利なゲリマンダー(選挙区割りの変更)を試みている。 ところがインディアナ州上院では、共和党に有利となる連邦議会下院の選挙区割り変更案が、共和党州議員の過半数の反対によって否決された。こうした区割り変更はアメリカの民主主義を傷つけると見なされたのだ。 本来なら理念や規律を重視する共和党が、トランプのポピュリズム(大衆迎合主義)になし崩し的に乗っ取られて久しいが、インディアナ州のケースは、州レベルの共和党議員がトップの圧力をはね返した先例となった。 これはトランプにとって2026年が極めて困難な年になる可能性を示唆している。 一般にトランプの人気は、移民増加による白人のマイノリティー化に不安を覚えて、「MAGA(アメリカを再び偉大に)」を唱える人々に支えられてきた。だがいつの時代も、有権者の投票行動を最も左右するのは経済だ。
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