バンコクのエアポート・レール・リンクどうなる? CP系企業が9月30日で運行終了の意向、タイ国鉄が緊急協議
バンコク中心部とスワンナプーム国際空港を結ぶエアポート・レール・リンク(Airport Rail Link=ARL)を運営するCPグループ系のAsia Era Oneが、3空港高速鉄道事業の契約終了を改めて求め、ARLについても2026年9月30日で現在の運行を終了する意向を示したことがわかりました。シリポン・アンスクンキアット運輸副大臣が明らかにしたもので、タイ国鉄(SRT)は8月27日に同社と協議する方針です。Bangkok Biz NewsやDaily Newsなどタイメディアが伝えました。
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Asia Era Oneはこれまで、ドンムアン空港、スワンナプーム空港、ウタパオ空港を結ぶ「3空港高速鉄道」事業について、契約条件の変更が進まない場合に契約終了の権利を行使するとの書面をタイ国鉄に提出していました。
タイ国鉄は同社に書面を撤回して協議を続けるよう求めましたが、Asia Era Oneは今回、2回目となる書面を提出し、契約終了を求める姿勢を改めて示しました。シリポン運輸副大臣によると、この意思表示には3空港高速鉄道だけでなく、現在同社が運営するARLも含まれています。
現在のARL運行に関する契約は9月30日までとなっており、Asia Era Oneは現契約の終了に合わせて運行を停止する意向を示しているとされています。
ただし、これによって「ARLが10月1日から運休する」と決まったわけではありません。
シリポン運輸副大臣は、Asia Era Oneが一方的に契約終了を求める書面を送っただけでは、3空港高速鉄道の官民連携契約が直ちに終了するものではないと説明。契約終了には所定の条件や手続きが必要で、タイ国鉄には引き続き協議を行う責任があるとしています。
タイ国鉄は8月27日にAsia Era Oneと協議し、3空港高速鉄道事業とARLの運行継続について解決策を探る方針です。
一方、Asia Era OneがARLの運営から撤退する場合に備え、レッドラインを運営するタイ国鉄傘下のSRT Electrified Train(SRTET)も引き継ぎの準備を進めています。
SRTET側はARLの運営を引き継ぐ能力はあるとしながらも、人員確保などの準備には約1カ月が必要との見方を示しています。現在のAsia Era Oneの従業員300人以上を移籍させる方法なども検討されています。
タイ国鉄側は以前から、3空港高速鉄道の契約問題によってARLに影響が及ぶ可能性を認識していました。7月にはタイ国鉄幹部が、仮にAsia Era Oneとの契約が終了した場合でも、公共交通機関であるARLの運行を途切れさせない方針を示しています。
3空港高速鉄道は、既存のARLを活用しながらドンムアン、スワンナプーム、ウタパオの3空港を鉄道で結ぶ大型インフラ事業です。タイ政府広報局によると、総延長は約220キロで、ドンムアンからバンコク中心部を経て東部のウタパオまでを結ぶ計画となっています。
なお、現時点ではタイ国鉄や運輸省から、Asia Era Oneの今回の2回目の契約終了通知についての正式なプレスリリースは確認できていません。このため、今回の動きについてはシリポン運輸副大臣の説明を伝えたタイ語報道をもとにしています。
ARLはスワンナプーム国際空港を利用する旅行者だけでなく、バンコク市民の日常の交通手段でもあります。9月30日の現契約終了を前に、Asia Era Oneが運行を継続するのか、それとも別の事業者へ引き継がれるのか、今後の協議が注目されます。
※出典 Bangkok Biz News「CP ยืนยันคงสิทธิ ‘สิ้นสุดสัญญาไฮสปีด’ หยุดเดินรถ ‘แอร์พอร์ตลิงก์’ 30 ก.ย.นี้」 Daily News「“ซี.พี.” ยื่นหนังสือถึง “รฟท.” รอบ 2 ยันขอใช้สิทธิ “สิ้นสุดสัญญา” หยุดเดินรถ ARL สิ้นสุด 30 ก.ย.นี้」 タイ政府広報局「กพอ. เห็นชอบหลักการการแก้ไขปัญหาโครงการรถไฟความเร็วสูงเชื่อมสามสนามบิน」