中国主席、EUとの関係強化に意欲 外交樹立50年で表明

中国の習近平国家主席は、欧州連合(EU)首脳との間で協力し、摩擦や相違に関して適切に対処する用意があるとの見解を示した。4月、ベトナムで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[北京 6日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、欧州連合(EU)首脳との間で協力し、摩擦や相違に関して適切に対処する用意があるとの見解を示した。国営通信新華社が6日報じた。中国とEUの外交関係樹立50年の節目に当たり、表明した。

トランプ米政権による関税措置を受け、中国とEUはいずれも関係改善に努めている。関税による影響を軽減するため、中国は欧州との経済・政治的関係強化に意欲的とされる。習氏は「健全で安定した中国とEUの関係は、相互の利益を促進するだけでなく、世界にも好影響を与える」と述べた。

習氏はEUに対し、公平と正義を共に守り、一方的な威圧に反対するよう呼びかけた。両者の関係は「世界で最も影響力のある関係の一つ」とも言及した。

中国外務省の報道官は記者会見で、EUとの間で今年、経済・貿易、グリーン開発、デジタル化などに関するハイレベルの対話を実施すると述べた。中国は、EUのコスタ大統領とフォンデアライエン欧州委員長による適切な時期の訪問を歓迎し、首脳会談を開催するとも表明した。このほか、議員同士の交流拡大も目指すとしている。

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