中国レアアース輸出規制、欧州で自動車部品メーカーが操業停止

 中国がレアアース(希土類)の輸出を制限したこと受けて、欧州の一部の自動車部品メーカーでレアアースが不足し、工場や生産ラインの操業が停止している。写真は、レアアース鉱山の現場で働く労働者。2012年3月、江西省南城県で撮影(2025年 ロイター)

[ベルリン 4日 ロイター] - 中国がレアアース(希土類)の輸出を制限したこと受けて、欧州の一部の自動車部品メーカーでレアアースが不足し、工場や生産ラインの操業が停止している。

欧州自動車部品工業会(CLEPA)が明らかにした。今後さらに混乱が広がる可能性があるという。

自動車部品メーカーは4月初旬以降、数百件の輸出承認を要請したが、これまでのところ全体の25%しか輸出が認められていない。

CLEPAは「手続きは省によって異なっているようで、知的財産関連の重要情報が求められるケースもある」と指摘。近く手続きが合理化されなければ、今後3─4週間でさらに多くの工場が在庫の枯渇に見舞われる可能性が高いと述べた。

中国は4月、レアアース磁石など一部の重要鉱物類の輸出停止を決定。世界各地の自動車や航空宇宙、半導体、防衛といった産業が構築しているサプライチェーン(供給網)の中枢を揺るがしている。 もっと見る

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