「ニセ警察官」16人を一挙公開⇨実際の写真に「雑な仕上がりよ…」の声。最近は「性被害」を伴う事件も。兵庫県警
「ニセ警察官」による詐欺が多発していることを受け、兵庫県警生活安全部が公式X(@HPP_seiankikaku)で、実際のニセ警察官の写真を公開した。
公開されたニセ警察官の写真は16枚で、同県警が注意を呼びかけている。
兵庫県警は6月19日、Xで「警察はSNSでは連絡しません。『テレビ電話で取調べをする』は、全て詐欺です」と発信。
「このような電話があれば最寄りの警察署へ相談して下さい」と、添付した動画で「あなたに逮捕状が出ている」「警察に出頭してください」「SNSで取り調べをします」と、詐欺犯からかかってくる電話の内容を紹介した。
また、警察官の制服のようなものを着たり、警察手帳のようなものを見せたりするニセ警察官の実際の写真を公開した。
この投稿には、「出てくるニセ警察官達の雑な仕上がりよ...」といったコメントのほか、西宮市消費生活センターも「警察がLINEのビデオ通話などで連絡をとることはあり得ません」と引用リポストしていた。
警察庁のウェブサイトによると、ニセ警察官が捜査名目で現金をだまし取るなどの手口は、2025年3月末時点の特殊詐欺の被害額(276億円)の6割強(171.7億円)を占めている。
ニセ警察官からの電話は自宅の固定電話や携帯にかかってくるといい、「あなたの口座が犯罪に使われている」「あなたの携帯電話が不正に契約された」「資産を保護する」「口座を調査する」とかたって現金をだましとったり、振り込ませたりする。
最近では、現金をだまし取るだけでなく、わいせつな行為を要求する手口もあり、ニセ警察官からSNSのビデオ通話で「タトゥーが入っているか確認する」と言われ、上半身裸の状態にさせられる事件も発生した。
警察庁は、「ホンモノの警察官は、電話で捜査対象となっていることを伝えたり、メッセージアプリで連絡を取ったりすることはない」とし、「警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません」と注意喚起。
また、実在する警察署などの電話番号を偽造して表示させる手口が確認されているため、警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談するよう呼びかけている。