米ISM製造業景気指数、8月は48.7 AI支出が一部下支え
米供給管理協会(ISM)が2日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.7と、前月の48.0から小幅に上昇した。カリフォルニア州ロサンゼルス港で5月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が2日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.7と、前月の48.0から小幅に上昇した。関税措置の影響が続く中、6カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。ただ、人工知能(AI)関連支出が大幅に増加し、業界の一部分野の下支えとなっている。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は49.0だった。
PMIは依然として低迷しているものの、企業のAI製品への支出増加が、関税措置によるマイナス影響の一部相殺に寄与している。
先行きを示す新規受注指数は51.4に上昇した。これまで、6カ月連続で50を下回っていた。
一方、生産指数は47.8と、前月の51.4から低下した。生産の減少に伴い、工場の雇用は依然として低水準で推移している。ISMは「短中期の需要を巡る不確実性から、人員削減が加速している」と指摘した。
供給業者の納入を示す指数は51.3と、前月の49.3から上昇。同指数は50を超えると納入が遅延していることを示す。
支払い価格指数は63.7と、前月の64.8から低下したものの、なお高水準で推移している。
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