金融機関がMeta「Muse」の口座連携を禁止。自社も顧客の資産もリスクが大きすぎる
MetaのAIエージェントMuse。9月頭に発表され、 9月末のMetaデベロッパカンファレンスMeta Connectでは、たまごっちのような端末の中でキャラデザインも明らかになり、そのフワモコな見た目でちょっと人気になっています。
MetaのフワモコAIをどこまで信じるかはあなた次第ですが、なかには100%信じてすべてをお任せしようとする人もいるんですね。
アメリカの一部金融機関から、Museと自分の口座を連携させる動きを禁じる動きがでています。逆にいえば、口座とMuseを連携させようとする人が一定数いるということに…。
BloombergのインタビューでMuseについてコメントしたのは、証券会社チャールズ・シュワブのRick Wurster CEO。金融取引をしようとするMuseを積極的にブロックしており、顧客によるMuse使用はいっさい認めないと語っています。理由は簡単、自社にとっても顧客にとっても資産を管理する上で危ないからです。
「口座情報とパスワードをMuseに渡して、顧客のふりをしてMuseに取引させるような行為は望んでいません。我々側も、クライアントもコントロールできず、もし何か問題が起きたら、誰が法的責任を負うのでしょう」
Wurster CEOは、(Museに限らず)AIエージェントによる金融取引の検出やブロックの報告を日々受けており、この件数は現時点ではまだ数百件程度だといいます。週ベースだと、週10件から20件程度。
全体の取引数からしたら小さな数字です。しかし、昨今のAI問題を考えると、もう数百件もあるんだ?!と見ることもできます。ただ、Wurster CEO的には、AIに金融アカウントを委ねる人はまだ多くないと見ているとのこと。
AIエージェントを禁止するのはチャールズ・シュワブだけではありません。JPモルガン・チェースのJamie Dimon CEOも、決算報告の投資家向け説明会でAIエージェントの禁止を発表。外部のAIエージェントは、顧客かつ自社にとってあまりに大きなリスクであり、いっさい許容しないと語りました。
一方で、自社AIは推奨する方向。チャールズ・シュワブは、先月、AIアシスタントを発表。金融取引は行わず、あくまでアシスタントとして、情報整理やアカウント管理のお手伝いをするにとどめた作りになっています。また、今後、外部の大規模言語モデルとの接続も検討して準備しているとのことですが、そのためには非常に厳しいルールや認証をクリアし、MCP特定サーバーを経由する必要あり。また、これも金融取引は行なわないのが原則です。