「日本に移住すれば大学まで学費無料」中国でひそかに広がる、「教育無償化」「移民受け入れ」政策を悪用した“日本移住スキーム”(文春オンライン)
人口減少に対応するための「教育無償化」と「移民受け入れ」。これら2つの政策を合わせ技のように悪用した“日本移住スキーム”が、一部でひそかに広がっている――。 「在留資格の取得が容易であることや、円安の影響で物価が安いこともあり、欧米には行けない中間層の間でも、日本移住への関心が高まっている。特に最近は日本の修学支援も話題となっており、それを目当てに家族で移住する中国人も少なくありません」 そう話すのは、宗仁平(ゾンレンピン)氏(仮名・50代)。過去7年あまりの間に、100人近い中国人を日本移住に導いてきた“移民ブローカー”だ。近頃、中国のSNS「小紅書(Red Note)」には、宗氏のようなブローカーによる、こんな投稿が飛び交う。
「日本に移住すれば大学まで学費無料」 「東京大学で無料で学士号を取るまでの道」 確かに日本では高校授業料の無償化が段階的に拡充されている。だが、大学の学費は別だ。「無料で学士号を取る」ことは可能なのか。宗氏はこう胸を張る。 「不正ではなく、あくまで法律で定められた手順を踏んだ合法的な手続きで、修学支援の受給が可能です」 一体、どんなカラクリなのか。それを解き明かす前に、まずは宗氏が手掛ける「日本移住サービス」の内容から見ていこう。 ◇ ◇ ◇ 現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および7日(木)発売の「週刊文春」では、宗氏が明かす衝撃の「日本移住サービス」の内容、“移住スキーム”を利用して日本で暮らす人物の体験談、移住先に日本を選んだ理由や「学費がタダになる」合法的な手続きのやり方などを詳しく報じている。
奥窪 優木/週刊文春 2025年8月14日・21日号