紫に染まる畑や虹色に輝く川など、自然を楽しむ7月の旅先6選

フランスのプロバンスを象徴するラベンダー畑を散策するなら、7月は最適なタイミングだ。(HEMIS, AWL IMAGES)

この記事は『ナショナル ジオグラフィック トラベラー(UK)』により制作されました。

 自然と触れ合いたくなる7月。

 フランスでは象徴的なラベンダー畑が紫色に染まり、コロンビアではメデジンで毎年開催される花祭りのために花を運ぶ伝統ある背負子(しょいこ)の準備が進む。ボツワナのオカバンゴ・デルタでは川からあふれた水が作る湿地に動物が集まる一方、米ニューイングランドではロブスターの旬を祝う祭りが開かれる。さらに、モンテネグロをはじめとするバルカン半島のビーチは天候に恵まれ、アウトドアの楽しみがいっぱいだ。

 それでは、夏を最大限楽しめる旅先を紹介しよう。

平均気温:20~29℃ いま行く理由:ラベンダー畑や祭り

 7月、南仏プロバンスの有名なラベンダー畑は花が咲き、ヴァランソル高原やソー、リュベロンのような地域は紫色の海になる。一方、パリでは7月14日(バスチーユ襲撃の日)に、1700年代末のフランス革命の始まりを記念したパリ祭が開かれ、エッフェル塔周辺で花火が上がる。(参考記事:「新世代の醸造家が奮闘 フランスの食前酒パスティスの復権」

 オクシタニー地域圏に位置する中世の城塞都市で、ユネスコの世界文化遺産でもあるカルカソンヌに向かうのもいい。カルカソンヌ・フェスティバル(7月1~31日、キックオフは6月26~28日)では、シンガー・ソングライターのトム・オデールやパンクロックバンドのセックス・ピストルズなどのアーティストがパフォーマンスを披露する。ツール・ド・フランスの選手たちを見たければ、7月7日にカルカソンヌにいよう。

旅のヒント:カルカソンヌの隣町であるカステルノーダリは、カスレと呼ばれる、豆と肉を使った栄養満点の煮込み料理の発祥の地と考えられている。老舗のオテル・ド・フランスで食べてみよう。

米ニューイングランド

平均気温:24~29℃ いま行く理由:年に一度の祭り

米メーン州では、7月がロブスターの旬だ。(BRANDON ROSENBLUM, GETTY IMAGES)

 7月のニューイングランドはイベントが目白押しだ。マサチューセッツ州のナンタケット島にあるバートレット・ファームで開催されるナンタケット・ショー(7月17~20日)には、世界中から25を超えるアンティーク商店が集まる。7月29日〜8月2日の第79回アニュアル・ロブスター・フェスティバルは、メーン州のロブスターの旬を祝う祭りだ。(参考記事:「米国北東部の森 水上のトレイルをカヌーで旅する」

 音楽好きは、選択肢が多くて迷ってしまうかもしれない。豪華ラインアップのニューポート・フォーク・フェスティバル(7月24〜26日)、ボストンでバークリー音楽大学の若き才能が夕暮れ時の湾岸で演奏する無料のハーバーウォーク・サウンズ(7月9日から毎週木曜日)、そして、7月4日には米国建国250周年を祝う目玉イベントとなるボストン・ポップス・ファイヤーワークス・スペクタキュラーが開催される。

旅のヒント:ボストンの街中をめぐるなら、公共交通機関が便利だ。数日通し券や非接触型決済など、さまざまなチケットが用意されている。

ボツワナ

日中の平均気温:25~28℃ いま行く理由:サファリ観光のベストシーズン

ギャラリー:コロンビアの虹色の川、オカバンゴ・デルタのサファリ観光など7月の旅先 写真6点(写真クリックでギャラリーページへ)

ボツワナのオカバンゴ・デルタは、7月のサファリ観光で人気の旅先だ。(DANIEL CROUS, AWL IMAGES)

 ボツワナ南部の気温が上昇するこの時期、ヒョウやバッファロー、ゾウ、絶滅危惧種のリカオンなど、あらゆる野生動物が北部の豊かな湿地帯であるオカバンゴ・デルタへ向かう。そこには、ところどころに小川や湖、季節によって現れる川がある、平らな草原が広がっていて、野生生物の観察を妨げるものは何もない。(参考記事:「ゾウ大国ボツワナ、象牙取引の全面禁止を支持」

 ベストシーズンに当たるので、宿やツアーはかなり早めに予約しておくといい。ライオンが現れるチョベ国立公園のサブティ湿地や、バギーで走れるマカディカディ・パン国立公園の広大な塩湖なら、人混みを避けられるかもしれない。

旅のヒント:昔ながらの丸木舟であるモコロで湿地帯を探検するのもおすすめだ。地元の人が棒を使って操り、案内してくれる。

次ページ:マリンスポーツ、演劇フェスに花祭り

関連記事: