ウクライナ戦争終結の兆しなければ米国は「次へ進む」-ルビオ国務長官
- ルビオ氏は17日、仏独英の代表と会合-担当者らは来週も協議
ルビオ米国務長官は18日、ウクライナ戦争を終結させられる兆候が近いうちに見られなければ、米国は和平仲介を終わらせて「次の段階へ進む」と発言した。
ルビオ氏はパリ郊外のル・ブルジェ空港で記者団に「短期で解決可能かどうか、数日のうちに見極める必要がある。もし無理なら、われわれはもう『次へ進む』と思う」と語った。
トランプ政権のウィトコフ特使およびルビオ氏を含む米政府関係者は17日、フランス、ドイツ、英国の代表とパリで会合を持った。事情に詳しい関係者によると、米国は「数週間以内のウクライナにおける完全停戦の実現」を目指す意向を示したという。
ルビオ氏はまた、「欧州諸国は解決に向けた動きを後押しできる」と述べ、欧州の提案について「非常に有益で建設的だった」と評価した。
「有意義な会合だった」とした上で「だが、この状況が永遠に続くことはない」と強調。4年目に入っているウクライナ戦争について、「この戦争に軍事的な解決策は存在しない。どちらの側にも、迅速に終結させる戦略的能力はない」と述べた。
ルビオ氏は「トランプ大統領はウクライナ問題に多くの時間と労力を注いでいるが、世界には現在、米国が集中すべき課題が他にも多く存在する」と語った。
17日のパリでのウィトコフ氏とマクロン仏大統領との会談には、ウクライナ政府当局者も同席した。
事情に詳しい複数の関係者によると、米政府は近く大きな進展が見込めると考えており、参加国はそれに向けて取り組むことで一致した。ドイツ、フランス、米国、英国の国家安全保障顧問や交渉担当者らは、来週ロンドンで協議を継続する予定だという。
トランプ氏は17日、ウクライナとの間で求めていた「重要鉱物資源」に関する合意が、4月24日に署名される見通しだと明かした。この発言からは、戦後のウクライナの鉱物資源開発やインフラ再建に関する取り決めの概要で、米国側とウクライナ側の合意が成立したことが示唆される。
原題:Rubio Says US to Move on If War in Ukraine Can’t Be Ended (2)(抜粋)