1年ぶり代表復帰で別格の45分間…DF伊藤洋輝「W杯まで時間がない。悠長なことは言っていられない」

DF伊藤洋輝(バイエルン)

[3.28 国際親善試合 日本 1-0 スコットランド グラスゴー]

 これぞバイエルンのクオリティーだ。ケガによる離脱で今回が1年ぶりの代表帰還となったDF伊藤洋輝が3バックの左で先発し、別格とも言える安定感を披露。守っては1対1の局面でほぼ全勝、ボールを持てば左ウイングバックの前田大然(セルティック)との連係で何度も相手DFの裏を取ってCKを獲得するなど、次元の違いを見せつけた。

 圧巻だったのはまずは守備だ。対面にいたのはMFジョン・マッギン。伊藤は「アストン・ビラの(マッギン)選手は、僕もプレミアを見ていますし、好きな選手だったので、マッチアップできて楽しかった。いい相手とマッチアップできた」と振り返った。ただ「もっと行きたい部分はあったんですけど、ケガ明けだったので」とも言う。コンディションが上がればもっと厳しく相手につくことができるという手応えがある。

 最終ラインの選手間ではロングボールへの対応について警戒していた。「ロングボールを蹴ってくるというのは分析通りだった。セカンドボールは何度か遅れたのもあったが問題なく対応できたと思う。拾ったボールを攻撃につなげられればもっと良かったけど、問題なかったと思う」と言う。  攻撃面に関しても前田の背後という狙いが効いていた。 「大然と試合前から話し合っていた。通らなかったのもあったが、狙い自体は悪くなかったと思う。お互いの特徴を生かせるようなプレーだと思うので、スペースがあればもっと良かったし、もう少し食いつかせながら狙えれば、というところだった」  伊藤の利き足は左。これまではサイドチェンジのパスを得意としていたイメージだが、前田との関係ではタッチラインと平行な角度でもスムーズにパスを供給していた。伊藤自身がボックス手前まで上がる場面もあり、裏抜けのパスとともに、ブロックを敷いて守る相手に対しての打開策のひとつとして期待が持てる印象だ。  ケガ明けとあって前半の45分間のプレーでベンチに下がったが、「コンディションも徐々に上がってきていると思うし、問題なくやれた」と語っており、イングランド戦でも再びピッチに立つ可能性がある。「ワールドカップまで時間がない。悠長なことは言っていられないので、チームとしてもっと突き詰めていければと思う」。冷静な口調の中にも代表に帰還した喜びをにじませた。 (取材・文 矢内由美子)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべくり倒す話題のポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信中

関連記事: