「THE SECOND」グランプリファイナルは今夜!出場者8組の漫才戦績を振り返る2025
結成16年以上の漫才師が頂点を争う大会「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」の決勝戦「グランプリファイナル」が本日5月17日(土)19時から約4時間、フジテレビ系にて生放送される。出場するのはツートライブ、モンスターエンジン、マシンガンズ、はりけ~んず、囲碁将棋、吉田たち、金属バット、ザ・ぼんちの8組。この記事では、漫才での賞レース戦績を中心に彼らの経歴を紹介する。
お笑いナタリー編集部
全国放送の主な漫才賞レース
「M-1グランプリ」
2001年にスタートした結成10年以内の“若手漫才師の大会”。毎年、予選を通過した10組が決勝の舞台で熱戦を繰り広げている。大会は2010年にいったん幕を閉じたが、2015年に復活。その際、出場資格が結成15年以内に改定された。
「THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント」
1980年代の同名演芸番組をリメイクした形で、結成歴制限のない漫才コンテストとして再始動。「M-1」終了の翌年2011年から2014年まで開催された。予選を経て上位50組が「認定漫才師」に選出され、「本戦サーキット」を勝ち抜いたメンバーが決勝戦で「年間最強漫才師」の座を争った。2015年からはネタ特番として放送されている。
「THE SECOND~漫才トーナメント~」
結成16年以上の芸人を対象に、2023年に初開催された。予選から決勝まで1対1のトーナメント方式で勝敗を決めるのが特徴。そのためベスト8によるグランプリファイナルを制するには3本のネタが必要となる。また各対戦ごとにドラマが生まれ、大会後、対戦相手とツーマンライブを行うなど芸人同士の新たな交流に発展。マシンガンズを筆頭に出場芸人が自撮り写真をSNSに投稿する「#自撮りおじさん」も流行した。
ツートライブ
大学の同級生だった周平魂とたかのりが在学中に「M-1グランプリ」に挑戦したことをきっかけに芸人を目指し、2008年4月にデビュー。2017年に「第38回 ABCお笑いグランプリ」の決勝に進出する。「上方漫才協会大賞」では2019年、2022年、2023年に文芸部門賞、2024年に文芸部門名誉賞を受賞した。ミルクボーイ、金属バット、デルマパンゲとのユニットライブ「漫才ブーム」を開催しており、現在は10年かけて47都道府県を巡る「漫才ブーム10年間ツアー」」の真っ最中。「THE SECOND」では今年初めてノックアウトステージに進出し、勢いそのままにグランプリファイナル出場を果たした。吉本興業所属。
モンスターエンジン
トリオ「にのうらご」を解散した西森洋一と大林健二が2007年4月に結成。2008年4月より「あらびき団」(TBS系)で披露したネタ「神々の遊び」が話題を呼び、その名が全国区へ。2010年1月には「第31回ABCお笑い新人グランプリ」で最優秀新人賞を獲得し、同年10月にはコント番組「ピカルの定理」(フジテレビ系)のレギュラーメンバーに選ばれた。2012年3月には「ytv漫才新人賞」の第1回大会で優勝。「M-1グランプリ」では2008年と2009年、「キングオブコント」では2009年と2011年に決勝進出を果たしている。「THE SECOND~漫才トーナメント~」では過去2回、ノックアウトステージで敗退したが、今年初めてグランプリファイナル出場を決めた。吉本興業所属。
マシンガンズ
カルチャースクールのユーモア講座で出会った滝沢秀一と西堀亮が1998年にコンビ結成。「爆笑レッドカーペット」「エンタの神様」などで脚光を浴びた。滝沢はゴミ清掃員、西堀は発明家と、それぞれ芸人以外の活動も。「M-1グランプリ」では2008年、2009年に準決勝進出。「THE MANZAI」では2012年、2014年に認定漫才師に選出された。2023年の「THE SECOND」決勝でギャロップに敗れたものの、準優勝の活躍で脚光を浴びる。太田プロダクション所属。
はりけ~んず
前田登と新井義幸が1990年8月に結成。芸歴35年目だが、「M-1グランプリ」をはじめとする賞レース予選のMCとして若いお笑いファンにも知られる存在。「M-1」は2001年の初開催時にすでに結成11年目だったため、「結成10年以内」という出場資格に該当せず一度も挑戦できなかった。 2011年に開催された第1回「THE MANZAI」に出場し、認定漫才師50組入りを果たす。「THE SECOND」には2023年、2024年にエントリーしたが、選考会で敗退。3度目となる今大会ではタナからイケダ、ヘンダーソンを倒してグランプリファイナルへの進出を決めている。吉本興業所属。
囲碁将棋
NSC東京校9期生の文田大介と根建太一が2004年に結成。高校時代の囲碁将棋部での出会いがコンビ名の由来。2018年より芸人ユニット「大宮セブン」のメンバーとしても活動している。「M-1グランプリ」では2008年、2009年、2010年、2015年、2017年、2019年に準決勝進出。「THE MANZAI」では2011年、2014年に決勝進出した。2023年の「THE SECOND」でグランプリファイナルへ。ギャロップとの対戦で同点となったが大会ルールで敗れてベスト4となった。吉本興業所属。
吉田たち
双子の兄・ゆうへい、弟・こうへいが2007年8月に結成。NSC大阪校29期生で、見取り図、ヘンダーソンらと同期。2013年に「第11回 MBS漫才アワード」、2017年に「第6回 ytv漫才新人賞」で優勝した。「M-1グランプリ」は2015年からラストイヤーの2022年まで準々決勝敗退が続いたが、腐らず漫才を続け、2023年5月には「第58回 上方漫才大賞」で奨励賞を獲得。長年、(立ち位置左から)こうへいが赤ネクタイ、ゆうへいが青ネクタイで違いを出していたが、近年は見分けてもらうことに重きをかなくなったといい、同じ色の衣装を着用している。2023年の「THE SECOND」は予選会で敗退。今大会では天津、母心に勝利してグランプリファイナルに登場する。吉本興業所属。
金属バット
高校の同級生だった小林圭輔と友保隼平が2007年に結成。「M-1グランプリ」はNSC在学中の2006年に初出場。2010年に3回戦進出を果たす。復活後の「M-1」では2015年から2017年まで準々決勝、2018年に初めて準決勝に進んでいる。ラストイヤーの2022年は準々決勝で敗退、ワイルドカード枠で復活したが、大会ルールにより敗者復活戦には出場できなかった。「THE SECOND」の第1回大会でグランプリファイナルに進出するも1回戦でマシンガンズに敗退。第2回では唯一のグランプリファイナル連続出場を果たし、ハンジロウに勝利するもガクテンソクに敗れ、ベスト8となった。吉本興業所属。
ザ・ぼんち
高校の同級生だったぼんちおさむと里見まさとが1972年にコンビ結成。1980年から漫才ブームの中心的なコンビとして全国的な人気を獲得する。1986年に一度コンビを解散。2002年に再結成した。大ベテランながら賞レースへの意欲は旺盛で、2014年の「THE MANZAI」では認定漫才師に選出。「THE SECOND」は2024年に初参戦したもののノックアウトステージ16→8でハンジロウに敗退。2025年大会で史上最年長のファイナリストとしてグランプリファイナルに進出した。吉本興業所属。
「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」グランプリファイナル
フジテレビ系 2025年5月17日(土)19:00~23:10<出演者>マシンガンズ / モンスターエンジン / 金属バット / 吉田たち / ザ・ぼんち / 囲碁将棋 / はりけ~んず / ツートライブ司会:東野幸治 / 宮司愛海(フジテレビアナウンサー)ハイパーゼネラルマネージャー:くりぃむしちゅー有田スペシャルサポーター:博多華丸・大吉スーパーオーディエンス:数原龍友(GENERATIONS) / 片寄涼太(GENERATIONS) / 髙橋ひかる / 花澤香菜 / 本田真凜 / 本田望結
リポーター:小室瑛莉子(フジテレビアナウンサー)