米財務省、第3四半期の借入額見通し引き上げ 1兆ドル超に
米財務省は28日、第3・四半期に1兆0070億ドルの借り入れを計画していると発表した。4月に示した見通しから4530億ドル増えた。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米財務省は28日、第3・四半期に1兆0070億ドルの借り入れを計画していると発表した。4月に示した見通しから4530億ドル増えた。四半期序盤の現金残高減などが理由。
9月末時点の現金残高見通しは8500億ドル。第4・四半期の借り入れ額見通しは5900億ドル、12月末時点の現金残高見通しは8500億ドルとした。
トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ大規模な減税・歳出法が今月4日に成立したことを受け、第3・四半期は財務省の現金残高を積み増すために借り入れ増額が必要となった。同法成立で連邦債務上限は5兆ドル引き上げられ、41兆1000億ドルとなった。
アクション・エコノミクスのグローバル債券分析担当マジングディレクター、キム・ルパート氏は「これらの借り入れ見通しはわれわれの予想とほぼ一致した。借り入れ需要増加はほぼ全て、債務上限の影響による9月30日時点の現金残高不足が原因のため、市場にとって驚くべきことではない」と述べた。
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