「お母さんが電話来てるよと…」シャワー中に追加招集の報、即カタールへ…U-17W杯の舞台見据える小林柚希(大宮U18)

FW小林柚希(大宮U18)

 思わぬ知らせは、シャワーを浴びているときにやって来た。

 FW小林柚希(大宮U18)はU-17ワールドカップメンバーの候補には入っていたものの、惜しくも落選。その後の追加招集に名前が加わることもなく、開幕前日に至っていた。

 当然ながらU-17W杯はすでに終わったことと気持ちも切り替わっており、「(追加招集の可能性は)まったく考えていませんでした」というのも当然だろう。  そんな小林のところへ「急に電話が来た」のは、まさに開幕前日のこと。「家でシャワーを浴びていたら、お母さんが『電話来てるよ』と言ってきて」そのままバスルームの中で電話を受けたと言う。  その電話でMF北原槙(FC東京)の負傷によって緊急招集となったことを告げられた小林は、そこから「5時間くらい」後にはカタールへ向けて出発することになった。  カタールへ到着したのはまさに第1戦の行われる当日である11月3日の朝。そのまま代表チームに合流して、ベンチで初戦の戦いぶりを見守ることとなった。  その初戦は、「時差ボケで眠気が来ていた」と笑いつつ、「日本のレベルが高くて安心して観ていられた」と振り返る。ただ、第2戦からは「もう大丈夫です。いける状態です」と自信をのぞかせつつ、「呼ばれたからにはチャンスなんで、結果で見返したいです」とも言い切った。  武器とするプレーは「左足のパスとかドリブル、シュート」。ただ、あこがれの選手については「メッシはあんまり好きじゃないんです」とした上で、「ロナウド派」であることも明かした。  大宮が誇るロナウド派の技巧派レフティーは、ここからの試合での“結果”によって、代表チームにふさわしい選手であることを証明していく。 (取材・文 川端暁彦)●U-17ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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