日本の民間企業初!バイオ実験衛星の打ち上げに成功 日本の宇宙スタートアップ「IDDK」×ドイツ「ATMOS社」が共同でバイオ実験
日本で初めてとなる民間企業が主導したバイオ実験衛星の打ち上げに成功しました。 22日、アメリカ・フロリダ州で打ち上げられたスペースXのロケット。 それを静かに見守る人たちがいます。 IDDK研究開発部・安部成就さん: 自分が関わったプロダクトが宇宙に飛んでいくのは、すごくどきどきします。 ロケットが地球を離れ、日本の民間企業では初めてとなる宇宙でのバイオ実験への挑戦が始まりました。 今回行われたのは、日本の宇宙スタートアップ「IDDK」とドイツの「ATMOS社」が共同で行うバイオ実験です。 IDDKは、宇宙空間に浮かぶ人工衛星で人間が関与することなく全自動でバイオ実験を行う装置を開発。 実験環境の提供はもちろん、ロケットの打ち上げや人工衛星の手配、さらには帰還まで無人で完結するワンストップサービスを世界に先駆けて提供するとしています。 今回の実験を行った背景には、ISS(国際宇宙ステーション)の2030年の運用終了が大きく関係しています。 人工衛星を用いた日本独自のプラットホームを構築することで、宇宙ステーションに頼らない自由に使える実験の場として役立てたい狙いです。 打ち上げから約1時間半、実験装置から最初の「動いてますよ!」の反応が。 実験装置は無事稼働、成功です。 この宇宙バイオ実験が可能になることで、宇宙環境を活用した創薬・アンチエイジングなど、宇宙空間でのさまざまな生命科学研究をサポートしたいといいます。 IDDK代表取締役・上野宗一郎さん: 人のいない環境をベースにできるので、チャレンジングな実験もできる可能性があるっていうのが魅力になるかなと思っている。人間が宇宙に行き、そこを下支えしているような、要はインフラになっていくようなシステム・プラットホームとして育てていきたいというふうに考えています。