松村北斗&今田美桜にインタビュー「自分の『やりたい』を信じてよかった」2人の人生の転機とは?

映画『白鳥とコウモリ』が、2026年9月4日(金)より全国公開。主演の松村北斗と今田美桜にインタビュー。

映画『白鳥とコウモリ』は、東野圭吾の同名小説を原作とするミステリー作品。物語は、善良な弁護士・白石健介が刺殺され、容疑者として倉木達郎が浮上したことから始まる。倉木は犯行を自供し、事件は解決したかに思われた。しかし、容疑者の息子・倉木和真と、被害者の娘・白石美令は、それぞれ父親の言動に違和感を抱く。やがて2人は、事件の裏に隠された真相を追い始め、解決したはずの事件の奥深くへと踏み込んでいく。

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今回は、倉木和真を演じた松村北斗と、白石美令を演じた今田美桜にインタビューを実施。初共演の印象や複雑な状況に置かれた役との向き合い方から自身の人生の転機まで、たっぷりと話を伺った。

お互いの第一印象と、撮影を経てからの印象の変化を教えて下さい。松村:元々は結構シャキッとした、隙のない方なのかというイメージを持っていました。でもいざ会うとすごく柔らかくて、むしろ今田さんがいる方が現場に緩やかな時間が流れるんです。今田:私も似たような印象です。あまりお話されない、少し距離のある方なのかなと勝手に思っていました。(笑)でも全然そんなことなくって、本当にたわいもない話をしたり、明るい笑顔もたくさん見られてホッとしました。

『白鳥とコウモリ』は親子の信頼関係や絆を描いた作品。父親から受けた教えや言葉の中で、今でも心に残っているものはありますか。

松村:昔空手を習っていたのですが、数年やると飽きやイップスみたいなものでやめたくなる時があって。そのとき、「あと半年は考えながらやりなさい」って言われたことです。強制ではあるんですけど、半年と言われてやってみると「まあ続けるか」となるんですよね。ただ続けることが良い、ということではなくて、考えながらやること、「やめたい」というような突発的な気持ちとの向き合い方としてずっと軸に残っています。空手って、苦しい試合が続く間は何も変化がなくて気づかないけど、どこかで急にどんと抜けて成長して、勝てる試合が増えるということがある。ゲームで経験値がたまって、突然レベルが上がるような感覚ですね。役者を続ける中でも、そういう瞬間があるかもしれないと思って続けています。今田:高校生の時に進路を決めるタイミングで、私は芸能活動だけで行きたいと思っていたのですが、両親は「大学には行ってほしい」という想いがあったんです。それで話し合った時、私の意見を尊重してくれて、「一旦22歳で考えよう」と期限を言われました。

その時は18歳だったので、あと4年。「時間がない」と気持ちがグッと引き締まって覚悟が決まりました。それがあったから上京をするという大きな決断もできた。今思うと、「思い切ってやりなさい」っていうメッセージだったのかなと思いますね。

主人公たちが人生を左右する決断を迫られる物語でもありますが、これまでの人生で今の自分に繋がってると思う大きな選択はありましたか?今田:先の話にもつながるのですが、私は高校卒業後の進路選択ですね。それまで、自分の意思をあそこまで揺らがずに伝え続けたことは、あまりなかったと思います。自分の「やりたい」を信じてよかったですね。松村:芸能界に入るまでのことですね。小学生の時、オーディション受けるために履歴書を自分で書いて、3回送りました。しばらく返事がなくて、「これはダメだったんだな」と子どもなりに思ったら、また送る。その繰り返しでした。大人だったらそんな何回もできないかなと思います。無邪気だったんでしょうね。

どうして諦めずに送り続けることができたのでしょうか?

松村:自分ならできるって、すごく信じていたんじゃないでしょうか。落ちても、「おかしいな、おかしいな」と。多分エラーぐらいに思っていたんだと思います(笑)。

東野圭吾さん原作の『白鳥とコウモリ』出演が決まった時の想いを教えてください。 松村: 東野さんの作品は、人間模様が強いものもあれば、エンタメ要素が強いものもあって、本当にいろいろな作風があるイメージでした。その中で、今回はまた少し雰囲気の違う作品だなと感じて。そこに参加できることは、好奇心という意味ですごく嬉しかったです。今田:東野さんのミステリー作品の中でも、また新しいバディなんじゃないかなと思いました。美令の感情の流れを大事にしながら、作品の世界に入っていくのが楽しみでした。

今回の役を演じる上で特に意識したことはありますか?

松村:父親との関係と距離感ですね。和真が一人暮らしを始めてから、父親とどういう距離感で関わってきたのか、きちんと整理して明確にしつつやっていました。会ってない時間がある父親なので、関係性の変化を意識するというよりは、その間を埋めていくという感じです。

今田:私は、吉田羊さんが演じる母との関係性を大事にしました。母を説得したり、泣き崩れる母の前で凛としている時の美令と、和真と出会って一緒に事件を追っていく時の美令は少し違う。その違いは大事にしていました。

<松村北斗>ジャケット 189,200円、Tシャツ 52,800円、パンツ 104,500円

すべてアワー レガシー(OUR LEGACY)(エドストローム オフィス TEL:03-6427-5901)

その他/スタイリスト私物ヘアメイク:星野加奈子スタイリスト:松川 総<今田美桜>

ドレス 85,800円 カナコサカイ(KANAKO SAKAI)

シューズ スタイリスト私物ヘアメイク: 渡嘉敷愛子

スタイリスト:小蔵昌子

和真と美令の出会いは、それぞれご自身の役に対してどういった影響を与えていると思いますか?松村:敵対する相手との出会いでもありながら、この物語の中ではある意味唯一の理解者でもある。かけがえのない戦友みたいな特殊な関係なのかなと思いますね。 今田:美令は、母親や遺族側の弁護士さんと同じ側でありながら、抱えている想いはちょっと違っていて、刑事さんも真実を教えてくれない。どこか孤独だったと思うんです。 そんな時に和真に出会えたのは、彼女にとって救いだったのかなと思います。

一番印象に残っているシーンはありますか?

松村:僕はお互いの父親のことを語り合うシーンがすごく好きですね。現場で演じても心が動く瞬間でしたし、完成したものを見てもすごく印象に残っています。演じるのは難しかったですけど、完成した映画を見て、すごくいいシーンだなと思いました。 今田:私もカフェで話すシーンは、演じていても、実際に観た時も印象的でした。事件を追うための照らし合わせのような会話をずっとしていた2人が、あそこでは息子と娘というか、同世代の二人になった感じがして好きです。

あとは、美令が母親に事件を追うのをやめなさい、と言われたときに、「私の人生は 1 ミリも進んでない」っていう思いを伝えるシーンですね。美令は母のためにも感情をグッとこらえていたところがあるけれど、少し感情的にぶつけるシーンだったので印象に残っています。

【作品詳細】映画『白鳥とコウモリ』公開日:2026年9月4日(金)出演:松村北斗、今田美桜、柄本佑、前原滉、井之脇海、宇野祥平、松岡依都美、松尾諭、丸山智己、三浦誠己、斉藤陽一郎、原田琥之佑、のせりん、漆山拓実、五頭岳夫、中村芝翫(特別出演)、井川遥、吉田羊、風吹ジュン、三浦友和監督:岸善幸脚本:向井康介主題歌:大森元貴「灰色」原作:東野圭吾「白鳥とコウモリ」(幻冬舎文庫)

配給:松竹

©2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

2026.9.11(金)

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