話題株ピックアップ【夕刊】(1):FEASY、DG、丹青社

FEASY <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィットイージー <212A>  2,219円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値  フィットイージー<212A>がストップ高。前週末13日の取引終了後、25年10月期の単独業績予想について、売上高を81億5000万円から92億円(前期比37.9%増)へ、営業利益を20億1000万円から22億1000万円(同35.4%増)へ、純利益を13億2000万円から14億8000万円(同36.8%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を21円から24円へ引き上げたことが好感された。新規出店が計画を上回る見通しであることに加えて、全店舗統一キャンペーンなどの積極的なプロモーション活動や新たなアミューズメントサービスを導入したことによる既存店の会員数の増加などが要因としている。なお、同時に発表した4月中間期決算は、売上高42億3900万円(前年同期比36.3%増)、営業利益10億8400万円(同20.6%増)、純利益7億2300万円(同22.9%増)だった。また、25年10月末時点の株主から株主優待制度を導入するとあわせて発表しており、これも好材料視されている。毎年10月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてQUOカード1000~1万円分、会費1年割引500~3000円分、ビジター券2~8枚を贈呈する。

■デジタルグリッド <350A>  9,820円  +1,500 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

 デジタルグリッド<350A>が急動意、8000円台の高値圏もみ合いを離脱、青空圏突入を鮮明としている。今年4月22日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、人工知能(AI)を活用した電力取引プラットフォームの構築・運営を手掛けているが、足もとの業績は会社側の想定以上に好調な推移を示している。同社が前週末13日取引終了後に発表した25年7月期第3四半期(24年8月~25年4月)決算は、営業利益が23億7400万円と通期計画の23億6200万円を超過した。これを受けて上値を見込んだ投資マネーを引き寄せる格好となった。

■丹青社 <9743>  1,280円  +182 円 (+16.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

 丹青社<9743>は物色人気を集めた。前週末13日取引終了後、26年1月期連結業績予想について売上高を980億円から1000億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を60億円から75億円(同45.7%増)へ上方修正すると発表した。配当予想も60円から70円(前期45円)に引き上げた。大阪・関西万博関連のプロジェクトで工期や原価上昇リスクを顕在化させずに完了できたことで収益性が改善したことが寄与する。これが好感された。

■TENTIAL <325A>  5,090円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

 TENTIAL<325A>がストップ高。前週末13日の取引終了後、25年8月期の単独業績予想について、売上高を65億1400万円から95億600万円へ、営業利益を3億9000万円から6億4900万円へ、純利益を3億1500万円から4億6400万円へ上方修正したことが好感された。今期は決算期変更に伴い7カ月決算であることから、前期との比較はないものの、会社側によると営業利益は前年同期比88.6%増を見込むとしている。消費者の健康意識の高まりや認知度の拡大を背景に、主力商品のリカバリーウェア「BAKUNE」を中心に販売が想定を大きく上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる。また、5月から6月にかけてのギフト需要を想定以上に取り込んでいることも寄与する。なお、同時に第1四半期(2~4月)決算を発表しており、売上高28億5100万円、営業利益1億8900万円、純利益1億3100万円となった。

■アドバンテスト <6857>  9,323円  +819 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の大手メーカーは売り買い交錯のなかも底堅い値動き。前週末の欧米株市場が軒並み安となり、米国ではエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体セクターへの売りが目立った。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%安と急反落しており、東京市場でも同関連株への売り圧力が拭えない状況にある。しかし、アドテストを除いて前週末に主力どころは総じて売り込まれていたこともあり、きょうはリバウンド狙いの押し目買いも観測される状況となった。

■アストロHD <186A>  744円  +52 円 (+7.5%)  本日終値

 アストロスケールホールディングス<186A>が大幅反発。前週末13日の取引終了後に発表した26年4月期連結業績予想で、売上高50億円~60億円(前期比2.0倍~2.4倍)、営業損益103億円の赤字~93億円の赤字(前期187億5500万円の赤字)を見込み、営業赤字幅が大きく縮小する見通しであることが好感された。開発フェーズの進捗に伴い日本・英国・米国を中心に増収を計画しており、特に日本の増収率が最も高くなる見込み。また、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)による寄与も期待できるとしている。

■カーリット <4275>  1,271円  +85 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

 カーリット<4275>が上値追い鮮烈、4連騰で約5カ月半ぶりに年初来高値を更新した。防衛関連株への買いが目立つなか、相対的に出遅れる中小型株に物色の矛先が向かっている。そのなか、同社株はロケット・防衛用推進薬の原料である過塩素酸アンモニウムを手掛け、引き合いも活発であり関連有力株として頭角を現している。26年3月期業績は増収増益を見込むが、PER11倍台、PBR0.8倍前後と株価指標面からも割安感が強い。

■ダスキン <4665>  3,943円  +214 円 (+5.7%)  本日終値

 ダスキン<4665>は大幅高で年初来高値更新。清掃事業を主力に「ミスタードーナツ」など飲食事業を展開する同社が先月発表した25年3月期決算は、純利益が前の期比9割超の伸びで19期ぶりとなる最高益を達成。続く26年3月期も増益基調を維持する見通しだ。好業績を背景に株価に上昇圧力がかかりやすくなっていたなか、足もと大きな話題を集める今月発売のミスド新商品「もっちゅりん」の人気ぶりが株価の刺激材料になっているようだ。各店舗に連日行列ができるなど、その盛況ぶりが足もとさまざまなメディアを通じて伝わっている。会社側は10日、品切れの発生により一部店舗で販売時間・個数を制限する対応を行っていると明らかにした。このほか、前週末13日にはミスドからディズニーデザインの期間限定商品を7月上旬に発売すると発表。更なる販売拡大に期待が高まっている。

■バンクオブイ <4393>  10,780円  +320 円 (+3.1%)  本日終値

 バンク・オブ・イノベーション<4393>が反発。前週末13日の取引終了後に、他社IPをベースとした新作ゲームの開発・運営に関する契約を締結したと発表したことが好感された。取引内容の詳細は非開示。新作ゲームのリリース時期は数年後の予定で、それまでの間に相応の開発費が発生する見込み。なお、25年9月期業績への影響は軽微としている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,860円  +65 円 (+1.7%)  本日終値

 ジェイ・エス・ビー<3480>が年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比11.4%増の79億2900万円となり、通期計画の85億800万円に対する進捗率は93.2%となった。売上高は同10.0%増の423億200万円で着地。物件管理戸数の増加に伴い、学生マンションの家賃収入をはじめとする各種不動産賃貸関連サービスの売り上げが堅調に推移した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、配当方針の変更もあわせて発表。これまでは「連結総還元性向20%を目標にする」としていたが、変更後は「連結配当性向40%を目標にする」こととし、これに伴って今期の期末一括配当を従来計画比27円増額の105円(前期は72円)にするとしている。 株探ニュース

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