【緊急検証】トランプの暴走は、幼少期の家族関係やトラウマが生んだ「自己愛性パーソナリティ障害」の影響なのか?(週プレNEWS)
過激な言動を繰り返すトランプ米大統領に対し、今や支持層の内部からも異変を指摘する声が上がり始めている。では、この異変を精神医学的に見たとき、その振る舞いはどうとらえられるのか。臨床心理学の専門家であるトランプのめいが暴いた家族の過去から、その危うさの根底に迫る。 【画像】メアリー・トランプ氏による告発本 * * * 【かつての支持者も「狂っている」と批判】 過激な言動がエスカレートするトランプ米大統領について、精神状態を危惧する声が高まっている。注目すべきは、深刻な懸念を抱いているのが、以前からトランプに対し批判的な民主党やリベラル層などの左派だけに限らないという点だ。 かつてホワイトハウスの報道官を務めたステファニー・グリシャム氏や弁護士を務めたタイ・コブ氏といった第1次トランプ政権のスタッフも、トランプの言動に関して「明らかに狂っている」「正常ではない」と批判し始めているのだ。 また、民主党のジェイミー・ラスキン下院議員は4月10日付でホワイトハウスの主治医に公式書簡を送り、「大統領の公的な声明や感情の爆発が、ますます支離滅裂で不安定かつ卑俗で、常軌を逸した威嚇的なものへと変化しており、全米で大統領の認知機能や職務継続に関する精神的適格性への懸念を駆り立てている。 わが国が戦争状態にあり、その戦争が大統領によって議会の宣誓や同意なしに開始された今、アメリカ国民は、最高司令官がその職務に不可欠な任務を遂行するだけの精神的能力を備えていると信頼できなければならない」と、大統領の認知機能に関する検査を行なうように要求した。 しかし、ホワイトハウスは「大統領は依然として頭脳明晰で精神状態にはなんの問題もない」と、これらの指摘を一蹴。トランプ自身も、自らを批判したかつての支持者らを「連中は低IQの負け犬で、頭がイカれた狂人だ!」と意に介していないようだ。 こうした応酬を、アメリカ在住の作家でジャーナリストの冷泉彰彦氏はこうみる。 「おそらく、トランプ自身はなぜ自分が右派からも批判されているのか理解できていないのだと思います。彼の言動が支離滅裂なのは今に始まったことではありません。 そもそも、自分の発言が論理的に破綻しているとか、過激で汚い言葉を多用することが問題だとは考えていない。それどころか、そうした言動こそが支持の源だとすら思っていたはずです。 ところがここにきて、支持層からも批判の声が上がり始めた。彼はそれを受け入れられず、さらに過激な言葉でののしり、結果として暴走を強めてしまっている状況です」 暴走をさらに加速させているのは、周囲に止める人間がいないという現実だ。 「第1次トランプ政権の前半には、途中で退任した大統領首席補佐官のジョン・ケリーなど、周囲にトランプをいさめられる人たちがいて、一定の抑止になっていました。ですが、現在の第2次トランプ政権には、そうした役割を担う人物が見当たらない。 もはや誰も話題にしませんが、最近は単純な言い間違いも増えています。認知機能の衰えが、彼の暴言や暴走に輪をかけている部分もあると思います」