被シュート0で160分間以上戦った神村学園、後半ATの“決定的1本目”も主将DF中野陽斗がゴールカバー「危機察知が効いた」

DF中野陽斗主将(3年=神村学園中)

[1.2 選手権3回戦 神村学園高 4-0 水口高 U等々力]

 大会初戦から160分間以上にわたって「被シュート0」を続けていた神村学園高は後半アディショナルタイム2分、セットプレーから決定的な“ファーストシュート”を放たれたが、頼れるキャプテンが堂々と立ちはだかった。

 神村学園の4点リードで迎えた後半40+2分、なんとか一矢報いたい水口高は右CKをゴール前に送り込むと、これにFW池口遼(3年)が反応。ヘディングで綺麗に合わせたボールがGK寺田健太郎(3年)の頭上を超え、ゴールマウスに向かっていった。しかし、そこに立ちはだかったのがいわき内定のDF中野陽斗主将(3年=神村学園中)。ゴールカバーに入ってヘディングでかき出すと、続く流れで飛んできた決定的なシュートも寺田が顔面ブロックで阻み、無失点のまま試合を終えた。

 大量得点差の中でも落ちなかった集中力。中野にとっても「周りを見た時に集中力を切らしていなかったことがあの場面につながった。交代選手が入ってなかなかマークが誰なのかと自分たちが話している時に相手がリスタートしようとしてきたので、そういうところで自分も危機察知が効いてああいうゴールカバーにつながったと思う」と手応えの残るワンシーンだった。  神村学園は大会初戦となった2回戦・東海学園戦(◯6-0)を被シュート0で終えており、この日もダークホースの水口相手に後半80+2分までシュートを許さず。最後は2本のシュートを記録されたが、2試合通じて大量10ゴールを奪いながらも守備で水を漏らさず、2試合連続のクリーンシートでベスト8入りを果たした。  その堅守の要因は前線からの献身的なプレッシングと、かいくぐられた後の守備陣の対応の合わせ技だ。「チームとして“即時奪還”を目標にしていて、それでシュート0になっていると思うし、最後の部分は疲れもあるし、そういうところでも自分たちDFが集中力を切らさずにやることでシュート0につながっている」。そう振り返った中野は最後のピンチについても「ああやって最後に起きるのが選手権だと思うので、そこでも一人一人が集中を切らさずにできていたと思う」と胸を張った。  そんな中野の姿には有村圭一郎監督も「今日も落ち着いてゲームを進めていたし、エアバトルのところもそうだし、決してディフェンスで目立ってはいけないけど存在感がある、今まで我々のチームにはいないCB。キャプテンとしても、このチームの守備の要としても大きな存在だと思う」と全幅の信頼を置いているようだ。  また中野は準々決勝・日大藤沢戦に向け、チームを引き締めることも忘れなかった。「自分たちは一戦一戦を戦うことであったり、チャレンジャー精神を持ってやっているので、そこの部分では最後の詰めの甘さは課題として残る。ここまで0本で来ていたからこそ、ああいう部分はチーム全体として明日ミーティングをして、次のステージに行くために詰めの甘さをなくさないと勝てない」。10得点0失点、被シュート0でのベスト8入りにも油断なし。インハイ王者は自信と謙虚さを胸に国立への切符をかけた大一番に臨む。

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