ひとりで乗ってもさみしくないマツダのクロスコンパクト。20代のデザイナーが考案 #JapanMobilityShow
マツダといえばデザイン、なのです。
見てください、この存在感。「Japan Mobility Show 2025」に登場したMAZDA VISION X-COMPACT(マツダ ビジョン クロスコンパクト)は、全長3825mm × 全幅1795mm × 全高1470mmのコンパクトサイズながら、このダイナミックなデザイン。現行のコンパクトモデル「MAZDA2」よりも、全長は255mm短く、幅は100mm大きく、車高は30mm高い、ほぼオーバーラップするサイズ感です。
Photo: Yohei Amzakiこのコンパクトながら圧倒的な存在感は、「魂動(こどう)デザイン」の賜物。魂動デザインとは「見る人の魂を揺さぶる、心をときめかせる動き」をテーマとしたデザインで、2012年からマツダ車のデザインに通底するコンセプトです。
Photo: Yohei Amzaki20代デザイナーが考える「魂動デザイン」
Photo: Yohei Amzakiもちろんクロスコンパクトも、魂動デザインの文脈に則っています。リアフェンダーまわりの美しいリフレクション(映り込み)、「引き算の美学」といわれる余分な要素をそぎ落としたデザインが特徴的です。
Photo: Yohei Amzakiとはいえ、クロスコンパクトはいままでの魂動デザインとは若干異なる気が。デザインなベースは同じですが、従来のどう猛さというか、スピード感が若干薄れている気がするのです。マツダの担当者に尋ねてみると…。
クロスコンパクトは20代後半のデザイナーが担当しているんです。その意味でも、次のステージの魂動デザインともいえます。
なるほど。いまの若者が感じる新しい魂動デザインというわけですね。「魂を揺さぶる、心をときめかせる動き」が時代とともに変わるのは当然といえば当然。
「さみしくない」をデザイン化?
Photo: Yohei Amzakiエクステリアデザインは、クルマのコンセプトとも深く関わってます。クロスコンパクトのテーマは「ベストフレンド」。ひとりで運転していてもさみしくない、友達のような存在で、車載のAIと気取らない会話ができ、行先まで提案してくれるという。つまりクルマがドライバーのベストフレンドということ。
Photo: Yohei Amzakiベストフレンドなわけですから、飛び掛からんばかりのどう猛さやスピード感よりも、信頼感や安心感が必要になってくるわけです。「さみしくない」といった心を満たす要素をデザインに落とし込むと、存在感がありつつもどこかやさしげで愛嬌のある、クロスコンパクトのようなカタチになるのかもしれないですね。
Source: マツダ