フェンタニルを飲ませ夫を殺害した妻、義理の妹が死亡当日の被告の「あぜんとする」行動を証言

致死量のフェンタニルを用いて夫のエリック・リチンズさん(当時39)を殺害した罪に問われているコウリ・リチンズ被告(35)=23日、ユタ州/Spenser Heaps/Pool/AP

(CNN) 米ユタ州ソルトレークシティー郊外で2022年3月に致死量のフェンタニルを用いて夫のエリック・リチンズさん(当時39)を殺害した罪に問われているコウリ・リチンズ被告(35)をめぐり、リチンズ被告の義理の家族が16日、夫が突然死亡した後のリチンズ被告の行動について証言した。被告には3人の子どもがいる。

検察は、リチンズ被告が金銭的利益を得て、不倫関係にあった男性と新たな人生を始めるために犯行に及んだと主張している。

エリックさんの妹のケイティ・リチンズベンソンさんは、兄が死亡した当日に自宅へ駆けつけた際のリチンズ被告について「私のように泣いていなかったし、取り乱してもいなかった。ただそこに立ち、私に向かって首を横に振っただけだった」と証言した。

リチンズ被告は加重殺人や、保険金詐欺、文書偽造などの罪に問われているが、すべての罪状について無罪を主張している。最も重い罪で有罪となれば、終身刑を科される可能性がある。

「到底理解できなかった」

22年3月4日未明、エリックさんが死亡しているのが見つかった。

起訴状によると、その後の検視で、エリックさんはフェンタニルの過剰摂取で死亡したことが判明。血中には致死量の約5倍ものフェンタニルが含まれていた。

警察官のボディーカメラ映像によると、リチンズ被告は午後9時ごろに夫と一緒に酒を飲んでから、息子のうちの1人の寝室で就寝したと警察官に話した。午前3時ごろに自分たちの寝室に戻ったところ、夫がベッドに横たわり呼吸をしていないのに気づいたという。

弁護側の冒頭陳述で再生された通報音声によると、リチンズ被告はその日の早朝に緊急通報した際、「自分たちのベッドに入り、夫のほうを見たら体が冷たくなっていた、とにかく冷たかった」と説明。911のオペレーターに、何が起こったのか分からないと伝えた。

被告の弁護士は、リチンズ被告が一貫して「自身の真実」を語っていると主張した。

弁護士によると、エリックさんは背中の痛みを和らげるために大麻グミを摂取しており、その一部は販売店から入手していたが、それ以外の入手先は不明だった。夫の死後、リチンズ被告はそれらにフェンタニルが含まれていたのではないかと捜査員に話したという。

エリックさんの妹は、エリックさんが死亡した日の朝、リチンズ被告が息子の1人をなぐさめながら、自身の不動産事業で近く予定されている契約締結について誰かと話していたことに「あぜんとした」と証言した。

リチンズベンソンさんがそのことを被告に問い詰めると、「私を見て、淡々と『ええ、もちろん。彼はこのことに関係ない。お金はすでに動いている。これは完全に私のことだから進めるつもり』と言い放った」。

さらに同じ日、リチンズ被告は自分たちの自宅を売却する決断もしたという。リチンズベンソンさんは「到底理解できなかった」と証言した。

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