OpenAIが「こっそり」教えるChatGPTモデル使い分けガイド。そのタスク、最適なモデルはどれ?

Image: shutterstock

Lifehacker 2025年5月12日掲載の記事より転載

ChatGPTには複数のAIモデルが用意されており、有料プランを利用するとさらに多くのモデルが使うことができます

各モデルの使い分けについてガイドラインを提示していますが、ビジネス向けサブスクリプションのサポート文書に付属しているため、一般ユーザー目線だと非常に見つけにくい状況なんです。

一部はビジネスユーザー向けの情報ですが、多くのアドバイスは一般ユーザーにも活用できますよ。

GPT-4oを使用すべきとき

OpenAIはユーザーに対して、GPT-4oを日常的なタスクに利用するよう推奨しています。

同社は、これにはブレインストーミング、テキストの要約、メールの草稿作成やワークショップのメール、クリエイティブなコンテンツ作成などが含まれると説明しています。

要するに、平均的なユーザーがChatGPTに期待する機能の範囲ですよね。

OpenAIが提案するサンプルプロンプトには、会議のメモを要約する、メールを生成する、自分で書いたレポートの校正を行う、またはリアルタイムでブレインストーミングするなどがあります。

GPT-4.5を使用すべきとき

OpenAIは今年初めにGPT-4.5のプレビューをリリース。

利用するには、ChatGPTの有料プランへの加入が必須。現在は「研究プレビュー」版が提供されています。

GPT- 4.5にアクセスできる人に対して、OpenAIは「感情知能(EQ)、明確なコミュニケーション、創造性、およびブレインストーミングに対する協力的で直感的なアプローチ」が必要なタスクでチャットボットに助けてもらいたい場合に試してみることを推奨しています。

表面上は、OpenAIが「クリエイティブなコンテンツ」にはGPT-4oを推奨している点と矛盾するように思えますが、同社はこんなサンプルプロンプトを提供しています。

たとえば、OpenAIは「魅力的なLinkedIn投稿を作成したい」場合、GPT-4.5を選択すべきだとしています。

ほかにも、ユーザーが自身の製品に新機能を追加する際に「AIボットに製品説明文を作成させたい」場合や、顧客への謝罪文を「共感的なトーン」で作成したい場合にも、このモデルを推奨しています。

どうやらOpenAIとしては、GPT-4.5を利用して文章の書き換えを行って欲しいみたいですね。

ChatGPTの推論モデルを使用すべきとき

推論モデルは、ほかのモデルとはやや異なるアプローチで生成されています。

その目的は、モデルが問題を段階的に分解して各ステップを「考える」ようにすることで、より「考え抜かれた」かつ完全なアウトプットを生成することです。

フラッグシップモデルo3

OpenAIのフラッグシップである推論モデルはo3

詳細な計画や分析、大規模なコーディング、高度な数学や科学、視覚的推論を含む複雑なタスクや多段階タスクに対してo3を推奨しています。

サンプルプロンプトを確認してみると、OpenAIはユーザーがo3に「市場拡大のリスク分析の提案」をさせたり、「競合他社のデータに基づくビジネス戦略の策定」をさせたり、「スプレッドシートでの詳細な分析を実施させながら次四半期の予測」を行うことを想定しています。

o4は特定の用途に特化

一方、o4推論モデルにはo4-miniとo4-mini-highがあります。OpenAIによると、これらのモデルはより特定の用途に特化しているようです。

たとえば、o4-miniは「高速の技術的タスク」向けに設計されており「CSVファイルからデータポイントを抽出」したり、「科学論文の要約」や「Pythonのバグ修正」といったタスクに適しています。

o4-mini-highは、技術的なタスクにも適していますが、少なくともOpenAIの報告によると、さらに詳細に突っ込んだタスクに強みがあるようです。

具体的には「難しい数学の問題を解く」だけでなく、その手順を説明したり、複雑な科学的概念を日常的な言葉で解説したりするタスクが含まれます。

すべてのユーザーはo4-miniにアクセスできますが、o4-mini-highとo3を利用できるのは有料プラン登録者のみ。また、無料ユーザーはo4-miniのアクセスに制限があります。

これらのOpenAI社が提示したアドバイスを把握していたとしても、私はまだChatGPTのどのモデルをこのタスクに……と明確に使い分けることができていません。

とはいえ、このAI時代を生き抜くには「AIと共に働く」方向性に舵を切らないという選択肢はあり得ないでしょう。

まずは4oからで大丈夫。少しずつAIにタスクを任せてみて、興味が出たら新機能を試してみる……のもアリだと思いますよ!

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著者:Jake Peterson – Lifehacker US 翻訳:春野ユリ Source: ChatGPT

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