【困惑】銚子の老舗ホテルが先月から突然休業 元従業員語る内情「従業員が逃げる同然で辞めている」初日の出見たい予約客から問い合わせも

山頂や離島を除くと、日本で一番早く初日の出が見られるスポットとして人気の千葉県銚子市の犬吠埼。

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ここにある老舗ホテルが、先月から突然休業状態となり連絡が取れなくなっています

銚子市観光協会 担当者: お客さまから10件くらい、旅行会社から2~3件(問い合わせが)来ています。初日の出を見に来られるお客さんが多いので…年末年始はやはり多いですよね。お客さまに迷惑が掛かっちゃうのが一番困る。

『サン!シャイン』がホテルを取材すると…。

田中良幸リポーター: ホテル自体は本当に海の目の前に建てられてますよね、このホテルニュー大新。

奥の入り口を見ますと「本日休館」と書かれた紙が貼られています。周囲を含めてですけど全く人の気配がないですよね。

休業状態となっているのは、「ホテルニュー大新」。

200人を収容できる大ホールや温泉、プールなどの施設を備え、宿泊料金は素泊まりで約8000円前後です。

市の観光協会によると、先月中旬以降「ホテルと連絡がとれない」と訴える予約客からの問い合わせが、相次いでいるといいます。

ホームページでは12月24日までは予約ができる状態。

12月25日にHPに臨時休業の知らせが掲示

25日になってようやくHPに「臨時休業」の案内が掲載されました。 観光協会もホテル側とは連絡が取れない状態で、予約者などに向けて注意を呼び掛けています。

元従業員を取材「従業員逃げる同然でやめている」

『サン!シャイン』がホテルの元従業員に取材をすると、最近のホテル内の内部事情を明かしてくれました。

ホテルニュー大新 元従業員: 10月31日まではお客さんがいましたね。

(その後はしばらく予約がなく)「本日休業」という張り紙を出すんですよ。そのまま張ったまま従業員が逃げる同然の形で辞めていっているので、給料未払いで。

――結果的に営業ができなくなってしまった? 元従業員: はい、そうです。まず営業中でも取引先の支払いの電話が鳴り止まない。設備が整わなくなってくる。

料理人がいなくなって、お客さまにご提供する料理も買ってきた物を皿に移し替えて提供する。本当にお客さまを取れる状況じゃなくなってしまって…。

取引先への支払いが滞り、従業員の給料も未払いに。従業員も次々と退職し宿泊客の受け入れが困難になったといいます。

元従業員: (給料未払いは)最長で7カ月、最短で1カ月。

――ご自身も未払い? 元従業員:

私は本当に少額なんですけれども…。

――払ってくださいという話はした?何と返答? 元従業員:


返答はないです。

なぜ休業に? きっかけは「オーナーが中国出身女性に代わったこと」

ホテルニュー大新の元従業員によると、きっかけは去年6月、経営者が中国出身の女性に代わったことだといいます。

元従業員: ホテルとかサービス業を経験している感じではないので、全くの素人が経営している感じですね。

――経営者が代わってからの客の入りは? 元従業員:


がっくんと減りました。3分の1くらいになってしまったんじゃないですかね。

民間の調査会社によると、 「オーナーが代わってホテルの評判が落ち、利用客が減少。電気やガス、水道も全て止まり、先月に入り営業を停止した」 といいます。

今後営業再開のはあるのか?『サン!シャイン』は運営会社を訪ねました。

取材スタッフ「会社を訪れてみましたが、電気もついておらず誰もいないようです」

新たにホテルの経営者となった中国出身の女性について面識があるという人は、次のように話しました。

銚子市旅館ホテル組合 梅津佳弘顧問: オーナーさんと名刺交換をしました。(その時)近くにいたスタッフの方が、「うちの会長は中国の人なんですよ」(と紹介された)。

(名刺交換した当時)新しいオーナーさんは「このホテルを軸に地域貢献したい」んだと。それから「だいぶ年数が経っているホテルなのでリニューアルしたいな」ってことはおっしゃっていました。

取材に応じてくれた元従業員は、毎年年末年始にホテルに泊まってくれていた常連客のことを心配していました。

元従業員: いつも年明け、(12月)31日に泊まられて、「明けましておめでとうございます」とお声がけしていただく方(常連客)とかもいらっしゃるんで…もう本当に歯がゆいですね。

(「サン!シャイン」12月26日放送より)

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