森のキャビアの異名を持つ『フィンガーライム』を買ってみた! なんだこの不思議植物は…
柑橘類コーナーをウロウロしていた時のこと。見慣れない『フィンガーライム』という商品に出会った。小さな小さな、キュウリのようなビジュアルである。
パッケージに森のキャビアと書いてあるが、どういうことだろうか。ライムと言っているからには、薬味的なものとして随所で活躍してくれることだろうと、購入してみることにした。
・なんじゃこりゃ
記者が訪れた産直市場では、大小さまざま7本入って税込600円だった。そもそもの価値がわからないので、安いのか高いのかは不明。
しかし、スーパーで並んでいるところは見たことがないし、めずらしいのだろうからプライスレスである。
そしてひと口にフィンガーライムと言っても十何種類もあるらしく、ものによって中身の色が変わるようだ。原産はオーストラリアとのこと。
中身を押し出して使うそうなので、さっそく包丁で半分に切ってみる。すると、なぜ森のキャビアと言われているのかを理解。中身の粒がキャビアのようにプチプチしているのだ。ナンジャコリャ!
ぎゅっぎゅっと端を押すと、次々に粒が出てくる。見れば見るほど、不思議な植物だ。香りは確かにライムに近いが、ライムよりも少しクセがあるように感じる。
ちなみに記者が手に入れたフィンガーライムから判断するに、皮の色によって中身の色も左右されるように感じた。ほとんどが緑色の皮だったので、中身も淡い緑色だったが、緑が薄かったり深かったりと色合いもさまざまだった。
・中身は柔軟
どういった料理に合うのだろうか。2、3粒つまんで口に入れると、酸味があってライムはライムだけれどちょっとちがうな、と感じさせる不思議な香りが鼻を抜ける。
ものによっては若干苦みもある。種類によっては甘いものもあるらしいが、何にせよはじめての味わいだ。食感は見た通り、プチプチしている。
エスニック料理に合いそうな気がするが、どうだろう。まずは生ハムチーズや刺身のマリネに乗せてみたところ、爽やかではあるのでどちらとも相性は悪くない。ただ主張も強いので、気になる人は気になるだろう。
サラダや肉、魚にも乗せてみたがこれまた悪くはない。試しに酎ハイにも入れてみたが、ほのかな苦味と酸っぱ味がプラスされてアリだった。
何よりも、奇麗に盛り付けられれば間違いなく映えるところが魅力かもしれない。普段の料理にちょっと乗せるだけで気分がアガるので、野菜室にストックしておきたいところだ。
やや特徴的な味であり、しかしながらどんな食材にでもそこそこ合わせられるだなんて、ありがたい限りだ。噂によると、バニラアイスとの相性も良いらしい。
そんなこんなで、見た目の訳のわからなさに反して中身はとても柔軟な模様。出会うことがあれば、少し買って色々な食べ物にかけてみると良いだろう。
執筆:K.Masami Photo:Rocketnews24.
▼なんにでも合いそうではある
▼緑以外のフィンガーライムもいつか食べてみたい