Intel、携帯ゲーム機向け新SoC「Arc G3」。前世代よりも長時間駆動かつ高性能に

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IntelのArc G3 Extreme

 Intelは6月2日からのCOMPUTEX 2026の開催に先立ち、「Intel Arc Gシリーズ・プロセッサー」(以下Arc Gシリーズ)を発表。ハンドヘルドゲーミングデバイス向けとして展開していくことを明らかにした。

Intel製品管理上級部長のニッシュ・ニーラオジャナン氏

 5月28日にIntelが発表したArc Gシリーズは、1月に行なわれたCESの記者会見で存在が明らかになった製品だ。

 この時点ではPC向けのPanther LakeはCore Ultraシリーズ3として正式に発表されたが、製品名などは明らかにされておらず、5月28日の発表で正式に「Arc Gシリーズ」というブランドで展開されることが明らかにされた。

 同じPanther Lakeが元になっていながら、ノートPC向けは「Core Ultraシリーズ3」に、ハンドヘルドゲーミング向けは「Arc Gシリーズ」と名称が分かれたことについて、Intel製品管理上級部長のニッシュ・ニーラオジャナン氏は、「ハンドヘルド向け製品はゲーミング向けと位置付けており、Arcの名称を製品名とした」と述べている。このため、Arc Gシリーズでは、CPUもGPUも名称が「Arc G」となっており、デバイスマネージャーでもそれを確認できる。

 ニーラオジャナン氏によれば、今回発表された「Arc Gシリーズ」は、Intelのハンドヘルドゲーミングデバイスとしては第3世代になるという。最初の世代は開発コードネームMeteor LakeのCore Ultraで、第2世代はLunar LakeのCore Ultra 200Vシリーズ、そして今回の第3世代で「Arc G3」シリーズとしたのだと説明した。

Intel Arc G3には2つのSKUがある

 ニーラオジャナン氏は「ハンドヘルドゲーミングデバイスに必要なSoCは、もちろんパフォーマンスに優れて、長時間バッテリ駆動を実現する電力効率、そしてソフトウェアが重要だ。IntelはLunar Lake世代で電力効率を大きく改善するデザインを導入し、Panther Lakeではさらにそれを進化させている。今回のArc G3では強力なGPUを搭載しており、ゲーム性能でも大きく改善されている」と述べている。

Intel Arc G3 Extremeのブロックダイアグラム

 なお、Arc G3には「Arc G3 Extreme」と「Arc G3」の2つのSKUが存在する。

【表】Arc G3 ExtremeとArc G3のスペック(Intelの資料などより筆者作成) Arc G3 Extreme Arc G3 開発コードネーム Panther Lake Panther Lake CPUコア数 14 14 Pコア 2 2 Eコア 8 8 低電力Eコア 4 4 Pコア最大クロック 4.7GHz 4.6GHz L3キャッシュ 12MB 12MB GPU Arc B390 GPU Arc B370 GPU Xeコア 12 10 GPU最大周波数 2.3GHz 2.2GHz NPU 46TOPS 46TOPS Thunderbolt 4 対応 対応 PCIeレーン数 12レーン 12レーン PBP 25W 25W 最大ターボパワー 80W 80W cTDPレンジ 8~35W 8~30W

 Extremeと無印の差は大きくいうと3つある。1つ目はExtremeが12基のXe3コアであるのに対して、無印は10基のXe3コアとなっている。2つ目は、CPU、GPUそれぞれのブースト時のクロック周波数がExtremeの方が0.1GHz高くなっている。そして3つ目はcTDPの構成時に、Extremeは最大35Wに上限設定できるのに対して、無印は30Wまでとなっている(下限はどちらも同じ8W)。これにより、Extremeの方が高い性能になる。

MSI Claw 8 EX AI+
IntelとMSIの協業

 ニーラオジャナン氏によれば、今回IntelはMSIと共同開発を行なっており、ゲーム時のユーザー体験がよくなるように設計での協力があるという。

 特にMSIは、Meteor Lake、Lunar Lake、そして今回のPanther Lakeと3世代すべてで製品を開発して市場に投入しており、そうした各世代での経験が今回の新製品となるMSI Claw 8 EX AI+に生かされていると説明した。

 なお、すでに発表されている通り、Arc Gシリーズを搭載した製品は、今回共同で説明会を行なったMSIのClaw 8 EX AI+のほかにも、AcerのPredator Atlas 8があり、Intelの発表ではONEXPLAYERからも登場することが予告されている。

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