Apple Watchユーザーの僕が、3COINSのスマートウォッチを使って感じたちょうど良さ

Photo: はらいさん

多機能を求めないなら十分アリかと。

ミニトイカメラゲームコントローラーなど、最近ではガジェット系プロダクトもよく目にする3COINS(スリーコインズ)。なかには約4,000円弱のスマートウォッチも販売されています。

実際のところ日常使いのスマートウォッチとしてどうなのか。長年Apple Watchを使ってきた筆者が試してみました。

結論から言うと、スマートウォッチを使ってみたい、デビューしてみたいって方にオススメできる立派なエントリーモデルだと実感しました。

3COINSのスマートウォッチ、"使いやすさ重視"に感じた

3COINSが販売しているのは税込4,180円の「デバイスバンド

plus」。スマートフォンの通知を確認できるのはもちろん、再生中の音楽を操作したり、ストップウォッチやタイマー、ワークアウトの記録が測れるなど基本性能を兼ね備えたスマートウォッチです。

このデバイスバンドplusはk血中酸素飽和度や表皮温度の計測に対応しているのが何気にすごいところ

左:デバイスバンドplus、右:Apple Watch Series 10 (46mm)

デバイスバンドplusのサイズ感ですが、Apple Watchの最もディスプレイが大きいモデルと比較するとこんな感じ。

画面サイズは1.83インチとそこそこ大きいため、通知の内容や文字盤も読み取りやすく感じました。ディスプレイ輝度に関しても、青空の下で使っても見にくいとは思いませんでした。

重量に関しては付属のバンド込みで38gと軽いのが嬉しいポイント。ワークアウト時や、装着したまま夜眠るときに、Apple Watchほど存在が気にならなかったのもメリットの1つに感じました。

ちなみに今回購入したのはブラックモデルですが、バンドは合計2種類付属されてたので謎にお得感があります。

スマートウォッチの利用シーンで特に多いのは通知の確認だと思いますが、たとえばスマートフォンの「Gmail」アプリにメールが届くとデバイスバンドplusにはアプリのアイコンとメッセージが強い振動と共に表示されました

あくまでも通知が届いたのを把握するのに便利といった感じで、詳細はスマホで確認する流れはApple Watchと同じです。

専用アプリはとてもシンプル、だから見やすくて分かりやすい

デバイスバンドplusは手持ちのスマホに専用アプリをダウンロードして使う必要がありますが、アプリに関しては非常にシンプルな作りで見やすい印象を受けました。

ホーム画面では心拍数や消費カロリー、歩数に加えて睡眠記録などの情報が一目でチェックできるため、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が使いやすいと感じるはずです。

なかでも個人的に気に入ったのが画面上部に表示される「今日の目標」。1日を通して達成したい歩数を設定しておくことでパーセンテージの数値が増えています。

Apple Watchのアクティビティリングを閉じるのと同じ感覚で、100%を目指して頑張ろうって気持ちにさせてくれるのがいいなと。

それぞれのアプリを比較してみると、Apple Watch向け「フィットネス」アプリの方がより多くのワークアウトに関する情報を確認できるのは確かですが、逆にデバイスバンドplusの方は最低限知りたい情報が簡潔に表示されてて分かりやすいと感じました。

それぞれのデバイスを両腕につけてウォーキングをしてみましたが、移動距離と消費カロリーに関してはほぼ同じ数値が打ち出されました。

消費カロリーを目安としてワークアウトに励む方も多いと思いますが、運動は軽めのウォーキング程度って方には歩数重視のデバイスバンドplusはかなり相性が良いと思います。

文字盤はシンプルなものから個性的なものまで数多く用意されていた

スマートウォッチの醍醐味の1つは文字盤を自由に変えられることですが、(カスタム文字盤を除いても)デバイスバンドplusには文字盤が50種類以上用意されていました。

自分の好きな写真を文字盤に設定することもできるため、気分や服装に合わせて幅広いジャンルの文字盤からチョイスできるのも良いですね。

"電子決済"にこだわる場合はApple Watchを買った方が満足できる

デバイスバンドplusでも基本的なスマートウォッチの機能が使えることはわかりましたが、同時にこういった方はApple Watchを買った方が満足できるという部分も見えてきました。

・電子決済機能(Suicaやクレジットカード)を利用したい。

・より多くの選択肢があるバンドを付け替えたい。

・スイミングやシュノーケリングなど、水の中でも使いたい。

・iPhoneやMacのAppleエコシステムとの連携を最大限活かしたい。

なかでも大きな差を見せつけられたのが、Apple Watchは電子決済サービスが利用できるということ。僕がApple Watchでよく使う機能の1つは駅の改札やコンビニ、自動販売機でSuicaを使って支払いをすることなのですが、これは本当に便利。

もちろんiPhoneにSuicaを入れることで解決する問題ですが、スマホを取り出さずに腕元でピッと支払いできるこの体験は1度使うと病みつきになるはずです。

デバイスバンドplus、こんな方にオススメ

逆にデバイスバンドplusですが、使ってみてこんな方にオススメできると思いました。

・税込5,000円以下の予算でスマートウォッチデビューをしてみたい。

・ウォーキングやランニング、軽めの運動のワークアウトの記録を取りたい。

・睡眠に関するデータの記録を取りたい。

・スマートフォンの通知を受け取りたい。

・充電は1週間に1回くらいの頻度で済ませたい。

多機能は求めず、気軽にスマートウォッチデビューを飾りたいって方におすすめできる理由として約5日〜10日間もつバッテリーも例の1つとして挙げられます。Apple Watchの場合は(Ultraを除いて)最大18時間しかもたないため、毎日充電する必要がないのは大きな強みです。

基本的な機能が使えてシンプルで分かりやすい専用アプリ、大画面で見やすい画面のデバイスバンドplusはスマートウォッチを初めて使う方でもきっと十分と感じる部分は多いと思います。

腕につけておくだけで何かと便利なので、ずっと気になっている方はぜひチェックしてみてください。

Image, Photo: はらいさん

Source: Palcloset

関連記事: