コカインの23年生産量は34%増、世界的ブームで過去最高=国連報告書
6月26日、国連薬物犯罪事務所(UNODC)が発表した「世界薬物報告」によると、違法薬物コカインの23年の世界生産量は前年比約34%増の3708トン超となり、過去最高を記録した。写真は民家の隣のコカ農園。コロンビアのティブで3月撮影(2025年 ロイター/Carlos Eduardo Ramirez)
[ウィーン 26日 ロイター] - 国連薬物犯罪事務所(UNODC)が26日発表した「世界薬物報告」によると、違法薬物コカインの23年の世界生産量は前年比約34%増の3708トン超となり、過去最高を記録した。
欧州や米州での使用者数拡大を背景に、主にコロンビアで生産が急増しているのが要因。コロンビアではコカインの密植栽培の面積が広がり、同国での収穫量が約50%増えた。
UNODCは「23年のコカインの生産量、押収量、使用量はいずれも過去最高を記録し、コカインは世界で最も大きく伸びている違法薬物市場となった」とコメントした。
23年の世界でのコカイン使用者数も推計で2500万人と、10年前の1700万人から増加の一途をたどっている。
アンフェタミン系覚せい剤(ATS)の押収量は23年に過去最高となり、世界での合成薬物押収量のほぼ半分を占めた。次いで多かったのはフェンタニルを含む合成麻薬オピオイドだった。
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