乃木坂46が13周年バースデーライブで怒涛の46分メドレー、初参加6期生の初々しいステージ(ライブレポート / 写真50枚)
乃木坂46のワンマンライブ「乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE」が5月17日と昨日18日に東京・味の素スタジアムで開催された。本稿では2日目公演の模様をレポートする。
46分ノンストップ!怒涛のメドレー
「BIRTHDAY LIVE」は乃木坂46の周年を祝う恒例イベント。乃木坂46が味の素スタジアムでライブを行うのはこれが初となった。なおライブ前半は3~5期生が進行。今年加入し、「BIRTHDAY LIVE」初参加となった6期生は後半のブロックからステージに登場した。
中西アルノによる影アナ、オープニングムービーに続き、カラーガード隊が盛り上げる中、プレゼントの包みの中からキャプテン梅澤美波と久保史緒里が登場。客席あちこちにメンバーが出現するサプライズ演出を経て、メインステージに積み上げられたプレゼントボックスの頂上から中西が飛び出し、「太陽ノック」で勢いよくライブがスタートした。乃木坂46はセンターステージや可動ステージ、トロッコの上でファンのコールを浴びながらシングル表題曲を畳みかけ、スタジアムをサイリウムの光で埋め尽くす。中西と井上和がダブルセンターを務める最新シングル「ネーブルオレンジ」は、メインステージに3~5期生が勢ぞろいして可憐に歌い踊った。
中西の号令で挨拶をした乃木坂46。キャプテン梅澤は「ありったけの感謝と愛を込めてお届けしていきたいと思います!」とライブへの意気込みを叫んだ。小川彩と副キャプテン菅原咲月がダーツに挑戦するVTRを挟み、乃木坂46は新旧楽曲を含む“46分メドレー”をノンストップで披露。1日目とは異なる全26曲をときにクールに、ときに愛らしくパフォーマンスし、絶え間なく客席を沸かせる。遠藤さくらと賀喜遥香の2人がレザージャケット姿で哀愁たっぷりに歌唱した「孤独兄弟」、久保、中西、林瑠奈がセンターステージでまっすぐに歌声を届けた「今、話したい誰かがいる」、井上、一ノ瀬、池田がブラックのワンピースで大人びた表情を見せた「Rewindあの日」など無数の名シーンが生み出された。筒井あやめと川崎桜がダブルセンターを務めた「逃げ水」の間奏では客席から大歓声が。そして遠藤がセンターで美しく舞った「歩道橋」で怒涛のメドレーブロックは感動的なムードの中、幕引きとなった。
2色に分かれた乃木坂46
すっかり暗くなった空のもと、メドレーを完遂した達成感をあふれさせながら、観客と一緒に「Happy Birthday to You」を歌いグループの“13歳”を祝福したメンバーたち。ステージに登場したケーキのろうそくは井上と中西が吹き消した。次に乃木坂46は赤と青の2チームに分かれてパフォーマンスを展開。青チームはレーザー飛び交う中で「Actually…」「ごめんねFingers crossed」をはかなくも力強い声で歌唱した。赤チームはカラーガード隊とともに「おひとりさま天国」「I see…」を披露し、にぎやかに会場を盛り上げる。その後、2チームがステージを分かつ形で披露された「インフルエンサー」「君の名は希望」で場内はさらにヒートアップ。最後には赤でも青でもない、グループカラーである紫色のライトがステージを優しく包み込んだ。
6期生が吹かせたフレッシュな風
続いて大歓声に迎えられた6期生が、初の期別曲「タイムリミット片想い」を披露。ファンと一緒にシンガロングしながら、フレッシュな風を吹かせた。期別でパフォーマンスが披露されたこのブロックでは、最後に3~6期生の全メンバーがセンターステージに合流し、円になって「設定温度」を歌唱。6期生は1列になり、お辞儀をしてから歌声を届けた。ようやく3~6期生の全メンバーがステージにそろったところで、この日誕生日であった6期生・鈴木佑捺をメンバーと観客が祝福。彼女は感激しつつ、「19歳はもっといろんなことを吸収して、6期生全員でがんばっていきます!」と抱負を語った。そして6期生・矢田萌華の曲振りで1stシングル「ぐるぐるカーテン」のパフォーマンスへ。新たな仲間たちの初々しさを前面に出したステージが展開された。
「味スタ、ラストぶち上がれー!」という梅澤の咆哮を合図に、「ガールズルール」でライブにラストスパートをかけた乃木坂46。ラスト1曲となったタイミングで、中西が「バースデーライブはお祝いごとですが、13年という歴史を背負わなければいけないときでもあります」とこのライブに対する思いを明かす。同期の井上と語り合う中で「それでも私は乃木坂46が大好き」と言われたことが忘れられないという彼女は、「そのまっすぐで力強い言葉が私を今日ここまで導いてくれたと思います。本当にありがとう」と感謝の言葉を伝えた。さらに「私も乃木坂46が大好きなんです!」と続けた中西は、「私は乃木坂46の13年の歴史をほんのちょっとしか知らないけど、それでも今の乃木坂46が絶対最強だって言い切れます。14年目もがんばっていきますので、どうか見守ってください」と真摯に語った。その後、井上の「乃木坂46の未来がさらに幸せなものになるよう願って」という言葉に続き、乃木坂46は盛大に花火が上がる中でラストナンバー「他人のそら似」を披露した。
14年目も素敵な景色を
アンコールに応えた乃木坂46はトロッコや客席スタンド、可動ステージで「ハウス!」「ダンケシェーン」「そんなバカな…」といったナンバーを歌唱し、ファンと笑顔で交流。メインステージから届けられた「空扉」のあとには、夏恒例の全国ツアーの開催が発表され大歓声が巻き起こった。続いてそれぞれの期から1人ずつが代表で挨拶。3期生代表を務めた久保は「今回のステージで、なんだかずっと認めてもらいたかったんだなと感じて」と語るうちに、じわりと涙が。「乃木坂46を愛してきた時間とか、そういうものをちょっとでも認めてもらえたような気がして、それがすごくうれしかったので、14年目も素敵な景色を観られたらと改めて思いました」と言葉を紡ぎ、梅澤と一緒に「夏もがんばろう!」と激励し合った。その後、観客のサイリウムを使ってグループロゴと「アイシテネ♡」の文字を客席に浮かび上がらせ、ファンへメッセージを伝えた乃木坂46。最後は「乃木坂の詩」をファンと一緒に歌い、「乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE」に幕を下ろした。
※川崎桜の「崎」は立つ崎が正式表記。
セットリスト
「乃木坂46 13th YEAR BIRTHDAY LIVE」2025年5月18日 味の素スタジアム
01. 太陽ノック02. 走れ!Bicycle03. 君に叱られた04. チートデイ05. ジコチューで行こう!06. ネーブルオレンジ07. 46分メドレー(おいでシャンプー / 涙がまだ悲しみだった頃 / 制服のマネキン / 世界で一番 孤独なLover / バレッタ / 孤独兄弟 / ここにいる理由 / 夏のFree&Easy / 傾斜する / 命は美しい / 今、話したい誰かがいる / 裸足でSummer / 風船は生きている / Rewindあの日 / 逃げ水 / シンクロニシティ / 帰り道は遠回りしたくなる / 夜明けまで強がらなくてもいい / Wilderness world / 僕は僕を好きになる / 錆びたコンパス / 好きというのはロックだぜ! / 人は夢を二度見る / 踏んでしまった / チャンスは平等 / 歩道橋)08. Actually…09. ごめんねFingers crossed10. おひとりさま天国11. I see…12. インフルエンサー13. 君の名は希望14. タイムリミット片想い15. バンドエイド剥がすような別れ方16. ジャンピングジョーカーフラッシュ17. 三番目の風18. 設定温度19. ぐるぐるカーテン20. ガールズルール21. Sing Out!22. Monopoly23. 他人のそら似<アンコール>24. ハウス!25. ダンケシェーン26. そんなバカな…27. 空扉
28. 乃木坂の詩