ナシ農家が悲鳴!クマが食い荒らす カメラがとらえた衝撃の直立シーン「枝ごとに全部なくなって」 広島

明るくなると、木の上には食べ散らかした跡だけが残されていました。 「あっちもやっとるんか!」 【三上観光農園 三上恵美子さん】【クマレンジャー 坂根憲昭さん】 「あ、くわえた。くわえたね。これだけ持ってきて食べるんだね」 以前、三上さんは農園の中でクマと鉢合わせになったこともあるそうです。 【三上観光農園 三上恵美子さん】 「木の上から夜中に威嚇されたことがあるんですよ。すごく怖かったです。大きい声で、歯をむき出して威嚇してきたんですよ。(人間を)見たら逃げるからいいんですけど、目の前におったらどんなですかね。分からんけど、怖いです」 これまで、三次市内でクマが人を襲う事案は確認されていませんが、いつ被害が発生してもおかしくはありません。 TSSのセンサーカメラは後日、別の食べ方をするクマの様子も捉えました。 午後11時ごろ、クマとみられる黒い影がやってきて、後ろ足で立ち上がると、そのままナシの木を物色し始めました。木に登らない直立の「クマ」が、ナシの実を2時間ほどかけて食べ尽くしました。

毎朝、被害を見つけては片付け作業に追われています。 【三上観光農園 三上恵美子さん】 「どのようにすればいいのか分からないんですよ。どうすれば来ないようになるのか、分からないのですがね。もう残念しか、悲しいしかないです」 クマが出没する夜間、生産者たちは一緒に警戒をしてまわったり、花火を打ち上げ大きな音を出したり、追い払おうしますが、クマはもう慣れてしまったようです。 【三上観光農園 三上恵美子さん】 「怖いですね。でも仕方がない。怖いですよ、やっぱり。やっぱり怖いですけど、でもここまでしたら(ナシ)を守らないとしょうがない。仕方がないからやっていますけどね」

クマの生態に詳しい、広島修道大学の奥田圭教授は、一度「えさ場」として認識されると、年間を通して人里に定着する可能性があると警鐘を鳴らします。 【広島修道大学人間環境学部 奥田圭 教授】 「真夏の時期は、クマにとっては一番えさが少ない時期にあたります。そういう時期に、こういったナシを見つけてしまうと、もうそれに依存した生活に変わってしまいますので。今のところですね、深夜帯に出てきていますので、(日常で)人と遭遇するっていうことがない状態かなと思うんですけれども、これから先ですね。人の活動時間と、クマの出てきてしまう時間がバッティングしてしまうと、大きな事故につながる可能性があるかなと思いますので、早急な対策が必要になってくると思います」


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この夏、三次市は、新たに森山西地区にクマ用の箱わなを設置しましたが、クマが「危ない」と学習したのか、問題の解決には繋がっていません。 ナシ農園だけでなく、住宅も建ち並ぶ人の生活圏に、毎日のように現れる異常事態。 確実に来ると分かっていても、野生のクマは、法律により県の許可がなければ、基本的に捕獲できません。

今月開かれた三次市議会の一般質問でもナシ農園の被害がテーマに上がりました。 【三次市議会 増田誠宏 議員】 「地域住民が安心して暮らし、果樹栽培を続けられる環境をどのように整えていくお考えなのかお伺いします」 【三次市 福岡誠志 市長】 「人身被害などの未然防止の観点から、保護の規制緩和による捕獲活動を実施していくべきと考えておりまして。クマの規制緩和に向けて近隣市町と連携し、広島県へ要望していきたいと思っています」 市は近年の出没の多さを受け、クマを「捕獲」の対象にすべきと考える一方、緊急で銃器を使い捕獲などをする「緊急銃猟」については、現状「出没が夜間のため、安全を確保するのが難しい」などの理由で、慎重にならざるを得ないとしています。

ナシの生産者は危険と隣り合わせの中で、これから収穫本番を迎えます。 【三上観光農園 三上恵美子さん】 「(きょうも被害ありましたか)はい。困ります。もう、なくなります。もう、今すぐなんかしていただきたいような」

【加藤キャスター】 「吉中さん、本当にクマの暮らすエリアと人間の暮らすエリア。どんどんどんどん境目があいまいになっているような感じがしますよね」 【コメンテーター 広島大学大学院人間社会科学研究科 吉中信人教授】 「そうですね。だからやっぱり人里に近づけさせないようにしたいんですけれども、それは非常に対策が難しいと。いずれにしても、農家の努力だけでは、限界があると思いますので、電気柵を導入するための、例えばその補助金をですね、行政が援助するとか、そういった、やっぱり地域ぐるみで対応していくことが必要だと思いますね」 【加藤キャスター】 「 今、吉中さんがおっしゃった電気柵。これに関しては、広島修道大学の奥田教授も、捕獲以外の有効策ということで挙げておりまして、梨農園を電気柵で囲むことで、電気の痛みをクマが学習してくれれば変化があるかもしれないということでした」

広島ニュースTSS

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