「名無し」佐藤二朗が自身の右手に戸惑う、丸山隆平や佐々木蔵之介は消したいもの語る(写真10枚)

佐藤二朗が原作・脚本・主演を担当した映画「名無し」の完成披露試写会が本日4月27日に東京・イイノホールで行われ、佐藤とキャストの丸山隆平SUPER EIGHT)、佐々木蔵之介、監督の城定秀夫が登壇した。

佐藤が原作を手がけ、永田諒が作画した同名マンガを映像化した本作は、白昼のファミレスで無差別大量殺人事件が発生したことから展開する物語。被害者は誰もが鋭利な刃物のようなモノで切りつけられていたが、映っているはずの凶器の姿だけが目視できない。鍵を握るのは、防犯カメラに残された中年男の右手だった。佐藤が正体不明の“名無し”を演じ、少年期の“名無し”を保護する巡査・照夫に丸山、“名無し”を追う刑事・国枝に佐々木が扮した。

佐藤は「5年前、うじうじ考えたものをキャスト、スタッフが1つの形にしてくれました。たくさん人が死ぬし、賛否分かれる作品だと思っているんですが、試写で観た人はわりと絶賛してくれて、そんなはずはないだろう!と(笑)」と述べ、「今日初めて、一般の方に観ていただきます。SNSに賛でも批でもどんどん書いてください。以上で舞台挨拶を終わります!」とイベントをさっそく締めようとし笑いを起こす。

丸山は「ここまで刺激的で念の込もった作品に出演させていただくのは、初めて。作品の一端を担わせていただくことへのプレッシャーと覚悟の中で演じさせていただきました。問題作と言われようが、たくさんの方に観ていただくことに意味があると思っています」とアピール。続く佐々木が「終わってからえらいものを観たと絶対なる。ちょっとしたライトコメディなんですけどね」と紹介すると、佐藤から「嘘をつくな!」とツッコミが。これを横で見ていた丸山が「リハーサルしたやつやめてください!」とバラすと、会場に爆笑が起こった。

作品を鑑賞したあと佐藤は城定に握手を求めたそう。佐藤は「あまり浮き足だったことを言わない城定監督が『ほかにない作品だと思う』と言っていて。お客さんの感想が楽しみで仕方ないです」と期待を込める。城定は「二朗さんの思い、熱がこの企画を通したんだろうなと思ってます。こんな変なことをやっていいんだという喜びがありました」と振り返った。丸山は「血がいっぱい出てきたりする作品が大好物なんです! でもこの作品はそれだけじゃなく、奥行きのある人間ドラマ。僕は届くものがある映画も好きなんですが、この作品はまさにそれです。素敵な作品です。食わず嫌いせずに共有していただけたら」とコメント。佐々木は「役者なんで、映画を観るときに、このシーンはどうやってるんだろう?とか、没入していなかったりするんです。ただこの作品に関しては自分も出ているのに、何か生温かい現実味を帯びた感覚がありました」と続いた。

イベント終盤には本作にちなみ、“消したいものは?”というテーマでトークを展開。佐藤は「舞台挨拶って、すぐちなむよね」とぼやきつつ「自分の五十肩を消し去りたい」と願う。丸山は「自分の弱さです!」と声を上げるも、司会がすぐに佐々木に振ったことから「掘り下げてくれへんの!(笑)」と抗議。佐々木は「朝のアルコール濃度を消したい!」、城定は「ゴミを消し去りたい」と答えた。

ここで、右手のオブジェが登場。佐藤の原寸大の右手であることが告げられると、丸山は「知らん人のだったら嫌でしょう!(笑)」とツッコミを入れる。司会から「どうですか?」と感想を問われた佐藤が「僕の右手ですね、としか……」と戸惑うと、会場からは笑いが起こった。

最後に城定は「観終わってどういう感情になっていいかわからない人もいると思います。ぜひ感想を聞かせてほしいです」と語りかける。佐藤は「見どころとかテーマとか聞かれるんです。それにお答えするのが、仕事の一部ですが、この作品に関してはあまり口にしたくなくて。とにかく劇場で観てほしい! 人間の存在、根源を揺らしかねないとてつもなく変な映画です。ぜひ育てていただけたら」と呼びかけ、イベントに幕を引いた。

映画「名無し」は5月22日より全国でロードショー。なお、佐藤の原寸大の右手のオブジェは今後、劇場を巡回するそうだ。

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