ペットショップで犬や猫に無資格で投薬注射か…代表ら逮捕 「投薬マニュアル」も…組織的犯行か 関東や関西中心に44店舗を展開
獣医師以外に犬と猫へ薬を投与させたとして、ペットショップの代表らが逮捕されました。店からは「投薬マニュアル」も見つかっており、警察は組織的な犯行とみています。
日々の疲れを癒やしてくれる“家族同然”のペット。動物の厳格な管理が求められるペットショップで事件は起きました。14日、獣医師法違反の疑いで逮捕されたのは、ペットショップなどを運営する「Aペット」代表の天見恭之容疑者(42)ら4人です。
天見容疑者らは去年1月からおよそ1年の間、大阪府内の4店舗で獣医師の免許がないスタッフに指示して、販売用の犬や猫、合わせて9匹に対し、抗ウイルス薬を注射器で投与させた疑いがもたれています。
今年3月時点で、関東や関西を中心に44店舗を展開していた「Aペット」。「Aペットの」ホームページ(現在は閉鎖)「『人とペットの心をつなぐ』をモットーに、すべてのお客様とペットの笑顔あふれる暮らしを目指しています」
ペットクリニックも併設し、動物の日々の健康チェックや、徹底した感染予防を行っているとうたっていました。
事件が発覚したのは今年1月。「獣医師資格のない者が、ウイルスに感染した犬に投薬注射して翌日に死んだ」と店舗関係者が警察署に相談。因果関係は捜査中ですが、投薬された9匹のうち7匹が死んだということです。また、無許可で医薬品を店舗に販売したとして、獣医師の埜田博実容疑者(78)ら2人も逮捕されています。
店舗からは“投薬マニュアル”が見つかっていて、警察は組織的な犯行とみています。
動物の診察に必要な獣医師の資格がなく行われた“治療行為”。本来、ペットショップでは、どのように対応をすみ分けているのでしょうか。大阪市内の店では、日々の体調管理を獣医師資格のないスタッフが行う一方、診察や薬の処方、ワクチン接種などは獣医師が担当しています。ペットプラス鶴見店のスタッフ(*事件とは無関係のショップ)「私たちができるところは、毎日接しているので、早期にいつもと違うところをチェックするしかできない。その他の薬は獣医師でないと処方できないので」無資格の人物が診察するリスクについて、獣医師は…。アーツ人形町動物病院 今井理衣院長「手技が間違ってしまうとか、投薬の内容が間違ってしまう。教科書通りにいかないことは毎日ですので、診療自体が何年たっても難しいなと感じることがたくさんある。何か起きてしまったときにリカバー(挽回)ができる状態であるかを含めて無免許はリスクがある」
警察は、天見容疑者らの認否を明らかにしていませんが、経費削減のために組織的に違法な診察をしていたとみて調べています。