イオン、26年2月期は13%営業増益見込む 市場予想上振れ

 4月11日 イオンは11日、2026年2月期の連結業績予想を発表し、営業利益は前期比13.6%増の2700億円を見込んだ。写真はイオンのロゴで、2018年10月に大阪で撮影(2025年 ロイター/Thomas White)

[東京 11日 ロイター] - イオン(8267.T), opens new tabは11日、2026年2月期の連結業績予想を発表し、営業利益は前期比13.6%増の2700億円を見込んだ。価格戦略とコストコントロールを徹底し、営業利益と経常利益は過去最高を更新する計画。また、通年で6000億円を投資する計画も明らかにした。

営業利益見通しはIBESがまとめたアナリスト10人の予想平均値は2617億円で、これを上回った。

純利益は同39.0%増の400億円を計画。一方、営業収益は3.6%増の10兆5000億円になる見通しとした。

吉田昭夫社長は会見で、野菜価格の高騰や円安進行に触れ、25年2月期に行ったコスト構造改革をさらに進化させて「コスト耐久性の高い状態に持っていきたい」との考えを示した。

トランプ米政権の関税措置については、米国への輸出を多く担う企業がある名古屋などの地域に多数の店舗があるため「やはり景気後退の懸念は感じた」とし、店舗の売り上げが「少し下がっていく」おそれはあるが、正確に見通すことはできないと述べた。

  年間配当は1株40円を計画、記念配当を行った前期と同水準になる。

  2月に発表したイオンモール(8905.T), opens new tabの子会社化については、イオンモール株1株に対しイオン株0.65株を割り当てる株式交換比率を発表した。イオンモールは6月27日に上場廃止になる予定。

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