女性客など10人に性的暴行・わいせつ行為等の罪「一人旅の女性を毒牙にかけていく様は、目を背けたくなるおぞましさ」ゲストハウス経営の男(51)に下された判決は【里庄町ゲストハウス連続性的暴行事件(4)】(RSK山陽放送)
■宿泊客など10人の女性が被害に 自身が経営する岡山県里庄町のゲストハウスで、宿泊客など女性9人に睡眠作用などのある薬物を飲ませて、性的暴行を加えるなどしたほか、女性客1人を盗撮した罪などに問われている男の裁判です。 【写真を見る】送検時にサムズアップする男(51)/男が経営していたゲストハウス【里庄町】 9月24日、岡山地裁は懲役26年(求刑懲役28年)の判決を言い渡しました。 判決を受けたのは、里庄町のゲストハウス経営の男(51)です。準強制性交等、準強制わいせつ、準強制わいせつ未遂、岡山県迷惑行為防止条例違反の4つの罪に問われています。 送検時に男はテレビカメラを見つけると、テレビカメラに向かって親指を立てていました【画像(1)】。 ※関連記事(これまでの裁判傍聴録より) 【第1話】女性客にわいせつ・性的暴行「黒い影から脅迫され、命令されていた」 【第2話】「酒を飲み、翌朝まで記憶なく体が...」計画的かつ狡猾な手口とは 【第3話】「体も心も踏みにじられた」男(51)は「犯行当時記憶がない」 から続く (※RSK山陽放送が、今年2025年1月〜12月10日まで配信した14,652本の記事のうち、5番目に読まれた記事を再掲しています) ■岡山県里庄町 オーナーの男は女性泊客をターゲットに 人口約1.1万の町・岡山県南西部にある里庄町【画像(2)】でゲストハウスを経営していた男。 判決などによりますと、男は2018年から2022年の間に、自身が経営するゲストハウス【画像(3)】の宿泊客など女性あわせて9人に、睡眠作用などがある薬物をカクテルなどに混ぜて摂取させて抵抗できない状態にし、性的暴行やわいせつな行為などをしたほか、女性客1人を盗撮したとされています。 今年6月3日の裁判で男は、 「当時は『黒い影』から脅迫され、命令されていた」 「犯行当時は記憶がない」 「犯行時は心神喪失状態だった」 と2024年の初公判から一貫して、“無罪”を主張していて、責任能力の有無が争点となっていました。 ■検察が指摘 ゲストハウスは「性欲を満たすための罠」 これまでの裁判で、検察は、 「ゲストハウスを性欲を満たすための罠として利用した」 「他に類を見ない極めて卑劣で悪質な犯行」 「被告は『黒い影に命令されていた』などと荒唐無稽な弁解に終始し、規範意識は根本から欠如している」 などと指摘。 男に反省の態度が一切見られず、再犯のおそれが大きいことから、徹底した矯正が必要だと主張していました。