【虎将トーク】阪神・藤川監督、関西と宮崎でのダブル調整も「世界からすれば近いもんでしょ」鯉将発言「熱くなる前の冷静さ」
阪神・藤川球児監督(45)が5日、宮崎に移動。自身が指揮を執る6日開幕の「みやざきフェニックス・リーグ」を前にした主な一問一答は以下の通り。
ーー6日からフェニックス・リーグ。帯同期間に向けて
「今日(5日)の天気のように、少し秋雨前線で季節の変わり目なので季節を楽しむというか、それが一番重要なのではないかな、と。アスリートは特に雨でなかったらいいのにとか晴れたらいいのにと思いますけど、それは日本の四季の良さだから、雨が降れば気持ちを落ち着けて、また次のために、という見方を自分は見ているので、雨も多いだろうけど、そういう季節の楽しみ方をして、ですね。よく調整不足みたいになることを言う人はいるけれど、視野をもう少し広げてみれば、日本には大事な四季だから、雨が降った時をどう楽しもうかな、と思っています」
ーー日々を自然体で
「広い視野と目の前のことにとらわれ過ぎたらダメだということです。選手たちはトレーニングで日々、時間で動いているけれど、自分たちの仕事は遠いところから見て、ですから。雨が降れば雨を楽しみながら、とかね。そういうふうにしていけばね、もっともっと良い野球人生になっていくので、慌てないことですね」
ーー慌てないだけの準備もしてきた
「この季節を知っていることが準備かもしれないですね。過去のみなさんも、なんで雨なんだということばかりだしね。そんなことに、とらわれちゃダメだということですよ。季節を楽しみながらですけど。晴れればいいし、足場が悪くなれば、甲子園球場は外の球場ですから。常にそこに寄り添いながらやれればいいんじゃないですか」
ーー関西と宮崎で場所が分かれるが、その調整は信頼している
「信頼…世界からすれば近いもんでしょ。すぐ着く。この前も言いましたけど、SGLの方では平田(2軍)監督がいますから。一昨年に日本一までしいてるヘッドコーチですから、連携という意味では、今は電話ではなくて映像もありますから。情報化社会で速いですから、特に何も問題ないと思う。宮崎に来た時はこの前もお伝えした通り、ゲームがあれば選手の好不調を見ていかないと。選手は自分のパフォーマンスを出せはいい。それを見極めますから。全選手が、力が入っているんじゃないですか」
ーー登録する31人はまだ絞っていないか
「全然、絞っていないですよ。天気と一緒ですから。誰かがコンディション不良に陥るかも分からないし、全て天気と一緒なんです」
ーー大リーグと違い、日本はレギュラーシーズンからプレーオフまで期間がある
「今選手たちは日々、アメリカでプレーオフをやっている映像を見ています。自分がすることは、その目から見た彼らのモチベーションを生かすということですね。だから試合の期間とか、どっちでもいいです。自分たちでどうしようもないことには興味がない。それは小さなことですね」
(4日のシーズン最終戦後のセレモニーで「来年以降も、この苦しみは続く」といったスピーチをした広島・新井貴浩監督に言及)
「(広島の)新井監督が昨日、少し、自分で責任を取ろうと思って言っている言葉ですから。来年、勝負することが楽しみです。僕もNPBの組織の監督ですから、広島カープが熱いということは、すごく楽しみ。ああいう表現から新井監督は非常に強いモノがありますから。マツダでの試合が楽しみです。燃えるようなチームになるんじゃないか。熱くなる前の冷静さという感じがしますけどね。楽しみですね。そういうものが実は、次の春に向けて楽しみですね。すごく大事。(苦しみは続く発言後に場内騒然となり、スピーチができずに沈黙が)15、16秒ですか。はね返すパワーに変わりますからね」