永瀬拓矢九段、かなりレアな戦型準備か 将棋名人戦第2局
速報中26分前に更新
美しく離陸して勝利へと羽ばたくのはどちらか――。藤井聡太名人(22)=竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第83期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局が29日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナルで行われる。
研究パートナーでもある両者のタイトル戦。藤井名人は3連覇を、初挑戦の永瀬九段は初の名人位を懸ける。開幕局を制した名人は一気の連勝を、挑戦者は1勝1敗のタイを目指す戦いだ。
対局は藤井名人の先手で29日午前9時に始まり、午後6時半に封じ手時刻を迎える。立会人は中村修九段(62)、朝日新聞副立会人兼解説者は阿久津主税八段(42)、大盤解説は佐藤天彦九段(37)、聞き手は武富礼衣女流初段(25)、記録係は入馬尚輝三段と吉田響太三段が務める。
2日間にわたって戦われる第2局の模様をタイムラインで徹底詳報する。
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「めちゃくちゃ球を用意しないと」
先手が決断の▲4六角を放った後の午後2時、副立会人で朝日新聞解説の阿久津八段、2日目の大盤解説を担当する佐藤九段がYouTube「囲碁将棋TV」に生出演した。
YouTube「囲碁将棋TV」に生出演する佐藤天彦九段(左)と阿久津主税八段=2025年4月29日午後2時4分、東京都大田区の羽田空港振り飛車党に転向した佐藤九段について、阿久津八段が「冒険しにくい世の中になりましたね。アマチュアだったらもっと振り飛車やってます。やりたいと思いつつ、どれくらい準備すれば……?」と質問すると、佐藤九段は「めちゃくちゃ球(事前準備する作戦)を用意しないといけないので、投げていると疲弊してきます。危険ですね」と実感を込めた口調で返していた。
本局については阿久津八段は「押したり引いたりで1日目が終わりそうです」と分析した。
永瀬拓矢九段が指した再開の一手は△9二香だった=4月29日午後1時、北野新太撮影1時間の昼食休憩が終わり、対局が再開した。
昼食休憩前、46手目に30分考えていた永瀬九段が午後1時の再開後まもなく着手したのは△9二香だった。
ここまでの消費時間は藤井名人100分、永瀬九段54分。
再開時、藤井名人は羽織を脱いだ姿で戻ってきた。(羽織の下に隠れていた)着物は空色に見え、空港対局にぴったりの色合い。
永瀬九段の脇息(きょうそく)には、いつものように、カメのイラスト入りのタオルが、ちょこんと載っている。一歩一歩着実に進んでいく印象があるカメを見るたび、永瀬九段のまじめな人柄を感じてしまう。
対局再開前、考慮に沈む永瀬拓矢九段(右奥は副立会人の広瀬章人九段)=2025年4月29日午後0時56分、東京都大田区の羽田空港、北野新太撮影正午になり、1時間の昼食休憩に入った。
昼食の注文は、藤井名人が「黒毛和牛ひつまぶし御膳(冷小そば付)」と「ウーロン茶(アイス)」。
永瀬九段は、「握り寿司盛り…
この記事を書いた人
- 北野新太
- 文化部|囲碁将棋担当
- 専門・関心分野
- 囲碁将棋