トランプ・メディア、内部統制に「重要な不備」-虚偽記載のリスクも
Ruth Carson
- 情報開示と内部統制の評価で手順が有効に機能していないと判明
- 必要な知識と経験持つ会計スタッフ採用などの措置講じたとTMTG
トランプ米大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は9日、財務報告を巡る内部統制に「重要な不備」があり、虚偽記載のリスクが高まっていると、最新の四半期決算で明らかにした。
同社の情報開示と内部統制の評価を実施した結果、そうした手順が有効に機能していないことが判明。「企業の財務報告書に重大な虚偽記載があっても、それがタイムリーに防止・発見されない合理的な可能性」が生じるリスクが高まっているという。
TMTGは「複雑な取引の分析および説明を行うための正式な会計方針やプロセス、統制の設計・維持ができておらず、米証券取引委員会(SEC)の報告規則に関する十分な経験を持つ会計担当の増員が必要だ」としている。
同社は問題解決に向け、必要な専門知識と経験を持つ会計スタッフの追加採用といった是正措置を講じたと説明した。
1-3月(第1四半期)の純損益は3170万ドル(約46億2200万円)の赤字となった。現金および現金同等物、短期投資は期末時点で計7億5900万ドルだった。
原題:Trump Media Said It Had ‘Material Weakness’ in Internal Controls(抜粋)
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