米ロ首脳、ウクライナ安全保証を協議と伊首相 NATO第5条がモデル

 イタリアのメローニ首相は16日、15日の米ロ首脳会談で、ウクライナへの安全の保証について話し合われたと述べた。写真は米ロ首脳会談(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[バチカン市国/キーウ 16日 ロイター] - イタリアのメローニ首相は16日、15日の米ロ首脳会談で、ウクライナへの安全の保証について話し合われたと述べた。

メローニ首相は「重要なのは、ロシアの新たな侵略を防ぐための安全の保証だ。(米アラスカ州)アンカレッジで最も興味深い進展があったのはこの点だ」と声明で述べた。

トランプ氏は、ウクライナへの安全の保証について、加盟国が1国でも攻撃を受けた場合、加盟国全体への攻撃とみなして反撃するとした北大西洋条約機構(NATO)条約第5条(集団防衛条項)に着想を得たイタリアの提案を強調したという。「この提案は、ウクライナが再び攻撃された場合に備えて、米国を含む全てのパートナーの支援の恩恵を受けられるようにする集団安全保障条項の定義が出発点だ」と述べた。

関係者によると、米ロ首脳会談後のトランプ氏と欧州首脳の電話会談では、ウクライナへの安全の保証に関し、NATO条約第5条に近い形の保証の可能性について協議された。欧州側は米国がどのような役割を果たすのか確認しようとしているが、詳細は不明という。

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