ヨーロッパ“最大級”中国大使館の建設計画 英ロンドンで大規模反対デモ

ヨーロッパ最大級となる中国大使館の建設計画に対し、イギリス国内で反対の声があがっています。23日には、ロンドンで大規模なデモが行われました。

NNNロンドン 本岡英恵記者

「ロンドンの有名な観光地ロンドン塔の目の前にヨーロッパ最大級の中国大使館の建設が予定されています」

2018年に中国政府が大使館の建設用に購入した王立造幣局の跡地はロンドン中心部に位置しています。

広さはおよそ2万平方メートル、サッカー場およそ3つ分にあたり、建設されればヨーロッパ最大級の中国大使館となります。

この巨大な大使館をロンドンの中心部に建設することに対し「中国政府の諜報活動などの拠点となるのでは」などの懸念から、地元住民や香港からの移住者らから反対の声があがっています。23日にはおよそ1000人が計画反対のデモに参加しました。

デモ主催者

「この場所に大規模な建設を認めることはイギリス政府が全体主義的な体制を認めたということになる」

イギリスメディアによりますと、中国側が提出した計画書の一部が黒塗りであったことなどから、イギリス政府は建設許可をまだ出しておらず最終決定を10月下旬に行うということです。

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