両守護神が好守連発!! 荒木がPK失敗の鹿島、J3初昇格の栃木Cに苦しめられるも濃野決勝弾でルヴァン杯初戦突破

[3.20 ルヴァン杯1stラウンド1回戦 栃木C 0-1 鹿島 CFS]

 ルヴァン杯は20日、1stラウンド1回戦1日目を開催。CITY FOOTBALL STATIONでは栃木シティ(J3)と鹿島アントラーズ(J1)が対戦。後半24分に生まれたDF濃野公人の得点を守り抜いた鹿島が1-0の完封勝利を収めた。

 J1リーグで首位を走る鹿島は16日のJ1第6節浦和戦(△1-1)から先発6人を変更。今季初先発となるFW田川亨介、MFチャヴリッチ、MF溝口修平、DFキム・テヒョンらがスターティングメンバーに名を連ねた。

 J3リーグ初昇格ながらも開幕5試合3勝1分け1敗で2位につける栃木Cを相手に、なかなか好機を生み出せなかった鹿島だが前半29分にゴールを脅かす。MF荒木遼太郎のパスを受けた田川がPA外から強烈な左足のシュートを放つが、GK相澤ピーター・コアミに触れられたボールはクロスバーを叩いてしまった。

 0-0のまま後半を迎えると、6分に鹿島が決定機を創出。右サイドからMF師岡柊生が送ったラストパスで濃野がゴール前でフリーになるが、右足ダイレクトで合わせたシュートは相澤の好セーブに遭ってネットを揺らすには至らなかった。

 7分にはPA内に侵入したチャヴリッチがDF奥井諒のファウルを誘い、鹿島がPKを獲得。しかし、キッカーを務めた荒木のシュートが相澤にストップされ、先制の好機を逸してしまう。

 9分には栃木Cが好機を生み出したものの、FW藤原拓海のラストパスからPA内でフリーになったFW東川続のシュートは、好反応を見せたGK早川友基に阻まれてしまう。さらに15分には右サイドから運んだ藤原が右足のシュートでゴールを脅かすも、またもや早川が立ちはだかり、右手1本で弾き出されてしまった。

 19分には両ベンチが動き、鹿島はベンチスタートとなっていたFW鈴木優磨とFW松村優太をピッチへと送り込んだ。すると、24分、MF樋口雄太が蹴り出したFKをファーサイドのDF植田直通が折り返すと、最後は濃野がねじ込んで鹿島がついに栃木Cゴールをこじ開けた。

 31分にはFWタオフィック・ジブリルとの1対1を迎えた早川がストップするなど、最後まで栃木Cの反撃を許さなかった鹿島が1-0のまま逃げ切って2回戦進出を決めた。

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