カンヌ国際映画祭、過激なレッドカーペットドレスを禁止|シネマトゥデイ

写真は昨年のカンヌ国際映画祭に登場したジョーイ・キング - hoto by Pascal Le Segretain / Getty Images

 13日に開幕する第78回カンヌ国際映画祭では、レッドカーペットのドレスコードが改定され、ヌードおよび過度にボリュームのある衣装が禁止となった。

【画像】透けてるドレスでセレモニーに出席したエル・ファニング

 映画祭が発表したドレスコードには、レッドカーペットおよび映画祭の他のエリアでは「品位保持のためにヌードは禁止」と記されている。また、大きなトレーンを伴う衣装も、「ゲストの動線を妨げたり、劇場内での着席に支障をきたす」恐れがあるため禁止された。これらの規定を守らない来場者は、レッドカーペットの立ち入りが許されない。

 近年、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットでは、肌を大胆に露出したネイキッドドレスが数多く見られた。2022年には、ウクライナ支援を訴えるトップレスの女性がレッドカーペットから退場させられる事件も発生している。ドレスコード改訂は特定の事件がきっかけなのかは定かではないが、Varietyは、今回のルール改定が特定の事件を契機に行われたのかは不明だが、カニエ・ウェストの妻ビアンカ・センソリが、今年のグラミー賞に“全裸ドレス”で出席したことふまえての対応とも報じている。(藤田良太)

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『遠い山なみの光』ティザーポスタービジュアル - (C)2025 A Pale View of Hills Film Partners

 現地時間13日から24日かけてフランスで開催される、第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品される、石川慶監督作『遠い山なみの光』の渡航キャストとスタッフが決定した。主演の広瀬すずが、是枝裕和監督作『海街diary』(2015)以来となる2度目の参加を果たす。

【画像】広瀬すず&二階堂ふみが美の競演!映画『遠い山なみの光』フォトギャラリー

 日本、イギリス、ポーランドの共同製作となる本作は、「わたしを離さないで」などで知られるノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの長編小説デビュー作を『ある男』(2022)の石川監督が映画化。戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマンミステリー。

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 日本人の母とイギリス人の父のもとに生まれた女性・ニキ(カミラ・アイコ)。大学を中退して作家を目指す彼女は、自著執筆のために、母の悦子(広瀬すず)が暮らす郊外の実家を訪れる。悦子は、長崎で原爆を経験し、戦後イギリスに渡ってきていたが、ニキは彼女の過去を聞いたことがない。夫と長女を亡くし、思い出の詰まった家で一人暮らしていた悦子は、ニキと数日間を共にする中で、最近よく見るというある「夢」について語り始める。それはまだ悦子が長崎で暮らしていた頃に知り合った謎めいた女性と、その幼い娘の夢だった。

 本作の主人公・悦子役の広瀬をはじめ、悦子が長崎で出会う謎めいた女性・佐知子役で二階堂ふみ、約30年後の悦子役で吉田羊が出演。そのほか、悦子(広瀬)の夫で傷痍軍人の二郎役に松下洸平、二郎の父で悦子が勤務していた学校の校長・緒方役に三浦友和をキャスティング。そのほか日本パートには、柴田理恵渡辺大知鈴木碧桜(子役)が出演。イギリスパートで悦子(吉田)の娘ニキを演じるのは、オーディションで選ばれたカミラ・アイコ。

 カンヌ国際映画祭には、原作者でありエグゼクティブプロデューサーのカズオ・イシグロも出席。そして、脚本・編集を兼任した石川監督、主演の広瀬に、吉田、カミラ、松下、三浦が映画祭に参加する。(編集部・入倉功一)

映画『遠い山なみの光』は9月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開

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映画『MOON GARDEN/ムーンガーデン』ポスタービジュアル - (C) 2022 MOON GARDEN, LLC

 シッチェス・カタロニア国際映画祭2023 New Visions 部門で最優秀作品賞に輝いたアメリカ発のダークファンタジー映画『MOON GARDEN/ムーンガーデン』が、6月21日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが決まった。併せて、ポスタービジュアルと予告編も披露された。

【動画】独創的なダークファンタジー『MOON GARDEN/ムーンガーデン』予告編

 本作は、全編を使用期限切れの35mmフィルムとヴィンテージレンズを使って撮影し、CGを使用せず特殊効果を駆使して、ストップモーションアニメと実写を融合させたダークファンタジー。愛する両親の激しい言い争いに巻き込まれ、階段から落ちて昏睡状態となった5歳の少女エマが目を覚ますと、不思議な怪異たちが集う不気味な森の中にいた。両親の声が聞こえるトランシーバーに導かれて元の世界へ戻ろうと奮闘するエマだが、数々の奇妙な人物や出来事が現れる。

 監督・脚本は、『ムーンフォール』『ミッドウェイ』などのローランド・エメリッヒ監督作で編集、音響デザインを手掛けたライアン・スティーヴンス・ハリス。主人公エマ役を務めたのは、撮影当時5歳だった監督の実子ヘイヴン・リー・ハリス。予告編では、行く先々で怪奇な試練に襲われても、健気に立ち向かっていくエマを見事に演じ切る彼女の勇姿が見て取れる。(清水一)

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『はたらく細胞』予告編 - Netflix » 動画の詳細

 永野芽郁佐藤健がダブル主演を務める映画『はたらく細胞』が、6月13日よりNetflixにて配信開始されることが明らかになった。

【動画】Netflixで配信!映画『はたらく細胞』予告編

 本作は、細胞を擬人化したユニークな設定が話題を呼んだ清水茜の同名人気漫画と、清水、原田重光初嘉屋一生によるスピンオフ「はたらく細胞BLACK」を実写化したエンターテインメント超大作。永野が赤血球、佐藤が白血球(好中球)を演じ、山本耕史仲里依紗松本若菜染谷将太板垣李光人マイカ・ピュFukaseSEKAI NO OWARI)らが共演。芦田愛菜阿部サダヲが人間の親子役を務め、それぞれの体内で病原体の侵入を防ごうと奮闘する細胞たちの姿を描く。監督は『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹

 昨年12月13日に公開され、週末映画動員ランキングでは4週連続首位に輝き、累計動員473万人、興行収入63億円突破の大ヒットを記録。今年3月に授賞式が開催された第48回日本アカデミー賞では、最優秀美術賞を受賞した。(清水一)

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